新宮市議会 > 2021-06-16 >
06月16日-03号

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  1. 新宮市議会 2021-06-16
    06月16日-03号


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    令和 3年  6月 定例会          令和3年6月新宮市議会定例会会議録             第3日(令和3年6月16日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員14名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  松畑 玄君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 1名、氏名は次のとおり。                            12番  前田賢一君---------------------------------------議事日程 令和3年6月16日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告書 番号(5)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から(6)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               商工観光課長           峪中直樹君               企業立地推進課長         小渕 学君               総務部               部長               稗田 明君               参事兼防災対策課長        竹田和之君               財政課長             小林広樹君               市民生活部               部長               西山和視君               生活環境課長           竹田和博君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        北畑直子君               新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長                                山下泰司君               次長兼健康長寿課長        中上清之君               福祉課長             前地秀高君               子育て推進課長          梶田卓哉君               保健センター長          福本良英君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               医療センター               事務長              奥  靖君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               尾崎正幸君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第3日(令和3年6月16日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(久保智敬君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は14名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(久保智敬君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号5から順次発言を許可いたします。---------------------------------------上田勝之君 ○議長(久保智敬君)  4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) おはようございます。 それでは、一般質問を始めさせていただきます。 昨日も一般質問において、この新型コロナウイルスワクチン接種について取り上げられておりました。 この集団接種、職員の皆さん方大変丁寧な対応をされて、私も何度か見学に行かせていただきましたが、大変スムーズに順調に進んでおられました。特に、関心の高い高齢者の方が非常に多かったということもあって、しかも、雨天のときなどもあったということもあって、コロナワクチンそのもののアナフィラキシーもさることながら、出入口での滑りやすさとか、あるいは乗用車への乗り降りの際、そういった際にも大変気を遣われていて、接種を受けた市民の方々、あるいは付添いをされた方々からは、大変丁寧な対応をしていただいているというようなお声を頂戴しました。本当に滑り出し順調にいったかと思います。本当に職員の皆さん御苦労さまです。 ただ、当初はやはり65歳以上の方からワクチン接種クーポン券を郵送したこともあって、申込み等が殺到したこともあって、この予約の方法については一考する余地があるんではないかと、そういったような苦情、クレーム等々が多かったのも、当初試行錯誤のところもあって、初めての経験でもありますし、なかなか大変な御苦労があったのではないかと推測されます。 それでは、昨日の質問でも取り上げられていた、この新型コロナウイルスワクチン接種についてお尋ねをしたいと思います。 65歳以上の高齢者の接種については、昨日のお答えでは今月13日現在、1回目の接種を受けた方は5,307人で対象者の50.72%、2回目の接種を終えられた方は1,446人13.82%で、来月7月中には高齢者の希望者全員、対象者の85%程度の接種が完了の予定と報告をされました。 さて、今後は65歳未満の市民の方が対象となります。まず、65歳未満の基礎疾患を有する方から接種対象となることが示されています。この対象となる基礎疾患を有する方は、申告期間を設定の上、かかりつけ医による個別接種を7月下旬から行う予定とのことです。 では、まず65歳未満の方への接種クーポン券の配布はどのように行われるのでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  お尋ねのクーポン券の配布の関係でございます。 まず、今、高齢者の接種が7月中に完了する予定になっております。その次の接種順位といたしまして、基礎疾患を有する方、また高齢者施設等の従事者の方が第3の順位ということになってございます。その方につきましては、取りあえず申告期間を設定した上で、かかりつけ医の接種あるいは集団接種ということで想定させていただいております。取りあえず基礎疾患の方については申告していただいて、その後、調整させていただいて集団接種なり個別接種をしていただく予定にしております。また、そのほかの次の世代第4順位となりますが、64歳以下の方につきましては、まだちょっと現在クーポン券の送付については検討中でございます。ただ、高齢者のときに接種の予約等で市民の方に御迷惑をおかけしましたので、そのような御迷惑をおかけしないような方法を考えていきたいと思っております。 現在の64歳以下の方につきましての接種時期については、8月下旬頃を予定しております。ただ、ワクチンの供給状況で大きく時期が左右されますので、詳細については追ってお知らせしたいと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  さきの高齢者への接種クーポン券の配布は、65歳以上の方1万人余りに一斉に郵送されました。これが予約の際の、特に電話予約での混乱、苦情につながったのではないか。非常にワクチンに対する関心が高い、これは本当にありがたいことなんですが、どうしても予約の申込みが殺到してしまう。1万人が一斉に予約の申込みをされると、どうしても特に高齢の方ということもあって電話予約が多い、そして一つの通話ごとにどうしても会話が長くなってしまう。そうするとますますつながりにくいというような循環を生んでしまいます。 他の自治体を見ますと、例えば65歳未満の方に一斉配布ではなく、年齢別に10歳とか5歳刻みで郵送の時期をずらしたり、接種時期を細分化するなど、予約の集中を回避する工夫が行われている事例もございます。今後検討されるということですが、そういったことについて、今、新宮市では16歳からなんですかね、一斉に送付する、そういったクーポン券の郵送を行うといったようなことを、ぜひ考えていただきたい、検討をいただきたいと思うんですが、その辺について今後の検討課題ということでしたら、ぜひお願いしたいと思います。 その基礎疾患を有する方、これは厚生労働省のほうでも基礎疾患を有する方というのは示されておりますが、この申告制ということは自分が該当すると思われる方が、まず、昨日の答弁の中ではウェブやメールあるいは郵送やあるいは持参といいますかコロナワクチンの対策室に出向いて、自分が基礎疾患を有する人に該当するかどうかをまずお尋ねをして、それで申告を行って優先接種というような形になっていくんでしょうか。その辺についてはいかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  昨日もお答えさせていただきましたように、基礎疾患を有する方につきましては、取りあえず申請受付期間ということで、恐らく2週間程度、もう来週早々ぐらいを予定はさせていただいているんですが、そこで、本人からの申請書を受け付けさせていただく予定にしております。それについては、基礎疾患の14種類の疾病と、あとBMIの30以上の方が該当するということで、それにチェックを入れていただいて、それを市役所本庁なり、支所なり行政局なり、あるいは、今、市のかかりつけのというか市内の医療機関のほうに置いていただけないかということを考えております。そこでいただいたやつはウェブ上でも入力できますし、あとメールに添付して送っていただくこともできます。あと、郵送とか直接持参していただく、そういう方法によって一括して受け付けさせていただきます。その後、そのかかりつけ医医療機関名も入れていただいておりますので、その辺はフィードバックして医療機関のほうにもお伝えさせていただく。ほとんど基礎疾患を有する方というのは、要件として、その疾病により入院か通院されている方というのが前提条件になっておりますので、かかりつけ医のところで接種していただく件数がかなり多いのかなとは思っております。ただ、漏れるというか、例えば打っていただけないような医療機関がございますとかいうのがございましたら、それは集団接種のほうで接種していただく形になろうかと思います。 ◆4番(上田勝之君)  そうしましたら、基礎疾患を有する方というのは、一度御自身で市のホームページなり、あるいは電話での問合せなり、あるいはかかりつけ医の先生にお伺いするということも一つでしょうけれども、そういったような自分が基礎疾患を有する者に該当するかどうかということを確認して申請を行うというような形になるわけですね。当然その接種クーポン券というのは、まだ基礎疾患を有する方には届いていないわけですよね。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  まずは、基礎疾患を有する方に自己申告をしていただいて、その申告していただいた方に接種券を郵送するという形になります。 ◆4番(上田勝之君)  それはもう、予約のほうは市で一括して受付を行って、かかりつけ医の先生等書いていただくのですから、かかりつけ医の先生のところへ割り振っていっていただいて、接種日時についてはかかりつけ医の先生のほうから予約申込みを行った基礎疾患を有する方に連絡が行くというような形と理解してよろしいでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  そうですね、ちょっとその辺もまだ調整中ではございますが、恐らくかかりつけ医の名簿というか、申請書をいただいた中にはかかりつけ医の名前も書いていただいていますので、その辺はかかりつけ医医療機関にお渡しさせていただいて、そちらのほうで予約を取っていただく形になるのかなとは思っております。 それと、あるいは集団接種を何回か今想定しております。そちらのほうにかかりつけじゃない方も直接うちのほうへ予約していただく形になろうかと思います。 ◆4番(上田勝之君)  そうしましたら、基礎疾患の治療を受けられている方で、一つは医療センター、あるいは市外や県外の医療機関で受診されている方、こういった方については、これも昨日のお答えの中であったんですが、8月下旬に予定されている集団接種、もしくは定期的に受診していなくても接種可能な診療所やクリニックで接種を受けるというような形になるのでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  そのような方につきましては、こちらで開催させていただきます集団接種のほうの接種をしていただく形になろうかと思います。 ◆4番(上田勝之君)  集団接種も今後何回か開催といいますか、行っていただく予定というふうにお答えをいただいておりますけれども、この集団接種予約方法、65歳未満の方が順次予約をお申込みされる。それは先ほども今後の検討でもあると、今後どうやってその対象者をどう絞っていくのか、予約が殺到しないような形でどうやって接種を進めていくかということは、今後の検討課題ということでしたが、その中でもこの基礎疾患を有する方は、優先接種というような形で最初に集団接種の中で基礎疾患を有する方は最優先というような形になるんでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  基礎疾患を有する方というのは、今高齢者を接種しておりますが、高齢者が第2接種順位ということで、次の基礎疾患を有する方と高齢者施設等の従事者につきましては次の第3接種順位、その次が64歳以下の第4接種順位ということに分かれております。 基礎疾患の方につきましては、もう高齢者の次の接種順位ということなので、一般接種の方よりは優先して接種していただくことになっております。
    ◆4番(上田勝之君)  それとですね、基礎疾患を有する方の中でBMIの値が30という基準を満たす方、肥満というような方なんでしょうけれども、そもそもこういった方はかかりつけ医に受診をされていない。それと、BMIこれはなかなか一般の方でも御存じない方もいらっしゃるかもしれない。そういった方が対象者かどうかというようなあたりというのは、どういうふうに広報をしていくお考えでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  BMI30といっただけではちょっと分かりにくいかと思いますので、身長何センチの方でしたら体重大体何キロぐらいとかいうような例示はさせていただく予定にはしております。BMI30以上の方につきましても、他の疾患、14種の疾患に該当すればそちらのほうへチェックしていただいて、医療機関、通っていただくことはできるんですが、ただその疾病がなくBMI30以上の方につきましては、やはり先ほどと同じく、集団接種で接種していただくことになろうかと思います。 ◆4番(上田勝之君)  それとともに新宮市では、小学校、中学校、あるいは高校や特別支援学校の先生方、幼稚園や保育所、こども園の保育所の先生方、あるいは学童保育の指導員の方、デイサービスや居宅支援高齢者入所施設以外の介護保険等の従事者、またライフラインである水道やごみ収集に従事する、いわゆるエッセンシャルワーカーの方たちなども、職種により地域社会を支える人たちを優先接種する、こういったことは他の自治体でも検討をされているところもございますが、新宮市のお考えはいかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  現在、ちょっと市で検討しておりますのは、今回第3順位の接種が終わったら、次の一般の64歳以下の第4接種順位になる際には、小中高とか幼稚園の教職員の方並びに保育所等児童福祉施設の職員の方、あるいは社会福祉施設の職員の方の優先接種を行うことを検討してございます。その方につきましては、64歳以下の方に先駆けて、その方たちを先に接種できないかということで今検討しております。 ただ、ライフラインに携われる方については、ちょっとそこまではまだ今のところ検討はしてございません。 ◆4番(上田勝之君)  今後のこちらの職種による優先接種ということも検討していくということですね。 現在、全国の自治体に配布されているワクチンは、ファイザー社製ですが、このファイザー社製ワクチン接種年齢が引き下げられて、15歳から12歳までが公的予防接種の可能な範囲と厚生労働省では示されております。 お隣の田辺市では12歳まで接種クーポン券を送付するとのことですが、これは、今後、供給されるワクチンファイザー社製ということが大前提ではございます。この12歳まで引き下げられるかどうか、昨日、市長のお答えでは今後の検討といいますか、そういったような御答弁だったかと思うんですけれども、この中学生やあるいは……、高校生はもともと16歳以上なので当然入るかと思うんですけれども、その学生への接種に関して、担当課ではどのようにお考えでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  昨日も市長のほうからお答えさせていただきましたように、ファイザー社製ワクチンに限りましては、接種年齢が今回16歳以上から12歳以上にということで引き下げられたところでございます。 これにつきましては、まだ国内での治験も例がありませんで、あと海外では副反応の疑い報告もあるということで、市といたしましても、今後日本小児科学会等や市の医師会の見解も注視して情報収集に努めていき、慎重に対応していきたいと思ってございます。 ◆4番(上田勝之君)  新宮市民の方、大変気をつけられていて新宮市民の中からは発生していない状況が続いている。そういった意味では、このコロナワクチンに対する関心も非常に高い。 昨日部長のお答えだったかと思うんですけれども、大体65歳以上の高齢者で85%、もう少し65歳未満の方々でありますと、少し接種希望といいますか接種率の割合は下がるんではないかというようなお答えであったかと思うんです。確かに、都市部では若年層の接種ということが非常に課題とされておりますが、やはりこの新宮市においては、このワクチンに対する関心は非常に高いものと予想されます。その中では、子供たちに接種が可能かどうか、そういったことも様々な臨床事例やあるいは学会等の報告等も十分注視しながら、早期に検討、結論を出していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 さて、余剰ワクチンの取扱いについてですが、予約のキャンセルが発生した場合の対応について、集団接種に従事する保健師をはじめとした職員の皆さんが接種しているとのお答えでした。接種対象者の選定のルール化や対象者をリスト化しておく必要性があるのではないか。また、その余剰ワクチンになった場合のどういうふうに接種対象者を選定していっているか、そのルールを広く市民に公表しておくことが必要ではないか、そのことが公平感を保つことにつながるのではないかと考えますが、この点についてこういった余剰ワクチン、余ったワクチンをどういうふうに接種していくか、どういう人が対象で順々にどうやって接種を行っていくか。そういったことのルール、そのルールをやっぱり市民の方々に広く公表しておいて、こういう順序できちんとやっていますよと、公平性を担保しています。公平にきちんとやっています。そして、無駄にしないようにやっています。そういったことを市としてきちんと公表しておくことが必要なんではないかと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  ワクチンの管理につきまして、昨日もちょっとお答えさせていただいたところでございますが、本市におきましては、超低温冷凍庫から必要数のみ取り出して解凍しているところでございます。 また、ワクチンの1バイアル1瓶からは6回接種分が取れることになっておりますので、予約につきましても6の倍数で受け付けております。 この余剰ワクチンを発生させないような取組でございますが、なお当日体調不良等の理由によりどうしてもキャンセルが出た場合とか、次の日程の予約の方に御案内しているところでございますが、急なキャンセルに今後も対応するために、集団接種スタッフ等をリスト化し、キャンセル時に対応できる人数等も増やしていきたいとは考えてございます。また、このことについて先ほど議員おっしゃられましたように、市民への周知もしていきたいと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  公平感を保つためにぜひこういったルールを公表しておく、こういったことは必要不可欠であると考えます。ぜひともその辺よろしくお願いしておきたいと思います。 もう一点、今朝も結構降雨量がすごかったりするときもあります。梅雨どきでもありますんで、いろんな気象状況が起こり得ます。警報発令時というのは前もって分かりやすいんですけれども、記録的短時間大雨情報などこういった形の気象情報が、例えば集団接種のときなどに発令された場合に、どう対応していくか、そういったこともルール化しておく必要があるんではないかと。以前、高齢者の方々が集団接種の場合、雨天の際には非常に職員さん、冒頭にも申し上げましたように、丁寧な対応で特に滑らないように、高齢者の場合は足腰の心配もございますから、アナフィラキシーよりも非常に転倒というようなことにも細心の注意を払われておりました。65歳未満の方であればその点は心配は少ないのかもしれませんが、こういったような大雨やあるいはその他の気象状況が集団接種と重なった場合に、どう対応していくかというようなルールづくり、ルール化をしておく必要があるんではないか、そしてあらかじめこちらも公表しておく、こういったようなことが必要ではないかと考えますがいかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  集団接種の当日に大雨とか暴風等の気象警報が発表されている場合につきましては、市民の方の安全を第一に考えまして中止にする予定にはしてございます。ただ、議員がおっしゃられますように、市民への公表ができておりませんので、今後はその辺も周知してまいりたいと思います。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、そういった点も御考慮いただければと思います。 いずれにいたしましても、このコロナワクチン接種におけるアナフィラキシーショックや副反応への不安感から、当初はこのワクチン接種、新宮市においても伸び悩むのではないかと想定されておりましたが、感染力の強い変異株の感染拡大や新宮市民の感染者がいない状況など、これらの状況を踏まえて市民のワクチン接種の関心は高まっております。 先ほども申し上げましたように、65歳以上の接種率は85%程度と予定されておりますし、この傾向は本当に65歳未満の市民のでも同様ではないかと考えます。こういった状況の中で、接種順位、さきに申し述べた、もちろん基礎疾患を有する方というのは当然優先順位の高位置になりますから当然なのですが、あるいは、職種別、こういった職業に従事されている方は優先順位高いよとか、あるいは余剰ワクチンの接種に対する接種のルール、接種対象者などを本当に公表しておくことは、これから本当に若い層へ、新宮市高齢化が進んでいるといってもやっぱり若い層の方の人口は多いです。やはりワクチン接種を望まれる方大変多いと思われます。そういった中では、やはり市民間の公平性を保つ上で、先にこういったような接種の優先、あるいは余剰ワクチンのルール、そういったようなことをきちんと市民に周知、公表しておく、こういったようなことが公平感を保つ、必要不可欠なことと考えますので、担当部署におかれましては、ぜひともその点、御考慮を願いたいと思うんですが、最後にぜひお願いしたいと思います。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  できるだけ市民の方に分かりやすいような形で、今後公表していきたいと思ってございます。 あと、今後、高齢者の次の接種順位ワクチン接種が移っていきますが、市の医師会とも協議させていただいているところでございます。まだ、少しその辺の高齢者以降のワクチンの供給見込みがまだはっきりとしないこともございまして、市医師会やうちとしてもスケジュールが立てにくい状況になってございます。 ただ、県にも必要なワクチンの供給要望をしているところでございまして、その辺のワクチン確保の見込みが立ち次第、順次接種を進めてまいりたいと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  そうですね。まずはワクチンの供給量の確保、こういったようなことが非常にポイントになってくるかと思います。それとともに、開業医の先生方も集団接種に御協力をいただいたり、あるいは個別接種、これも各医院、各クリニックでは2回接種、しかも診察時間を削ってでの対応ということで、大変な御苦労をいただいております。また、医療センターのスタッフの皆さんにも先日土曜日の追加開催の集団接種では、医療センターの医療スタッフの皆さんが対応していただいたことと思います。今後も、医療センターの医療スタッフの皆さんにも御協力をいただきながら、あるいは開業医の先生方や医療従事者の皆さんにも御協力をいただきながら、円滑に進めていただかなくてはなりません。ぜひとも、その辺の、新宮市、現在スムーズに進んでいるような状況です。あとは、予約状況の改善をしっかりと図っていただいて、今後もより一層スムーズなワクチン接種を進めていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 それでは、これでワクチン接種については終わりまして、2項目め、田岡市長の12年間を問う。新宮市の財政状況と自治体経営のガバナンスを考察すると題しましてお尋ねをしたいと思います。 まず、公共施設の利活用や維持管理などマネジメントをどう考えていくか。 私はこれまで、昨年の12月議会、そしてそれ以前にも王子幼稚園の園舎を活用した学童保育、こちらの実施を求めてまいりました。さきの3月議会で、新宮市立幼稚園条例が改正され、王子幼稚園が閉園になりました。私は以前から、この王子幼稚園の園舎を活用した学童保育の実施を提言してまいりました。 現在、新宮地区には学童保育が井の沢放課後児童クラブたんぽぽのみであり、特に低学年の子供たちにとって王子ヶ浜小学校から井の沢放課後児童クラブたんぽぽまで通うには少々距離も遠く、市田踏切から野田を通っても、田鶴原橋を通っても、いずれにしても車の通行量も多く、交通安全の面からも、また不審者対策の観点からも安全面が懸念されます。 また、井の沢放課後児童クラブたんぽぽも教育委員会事務所跡に移転しましたが、施設面積と現在の利用状況を見れば、元気のいい子供たちもたくさんいて少々手狭になっているのではないか、そういったような現状がございます。やはり、1小学校区内に学童保育を設置していくべきであり、王子ヶ浜小学校と一帯の用地にあるこの旧王子幼稚園の園舎を活用した学童保育の実現については、多くの保護者の皆さんからの期待の声も大きい。公共施設の転用による利活用と子育て支援の充実、旧三輪崎幼稚園の園舎を活用して学童保育子育てクラブパンダハウスが移転しました。これに続く好事例になるとものと考えられます。 昨年、12月議会の私の一般質問において、当時の辻本子育て推進課長は、1小学校区内に学童保育を設置することが望ましい、あとは委託先や指導員等のスタッフの確保が課題との答弁をいただきました。また、澤原教育部次長兼教育政策課長からは、王子幼稚園の園舎の学童保育への転用は、教育委員会として何ら支障はないと答弁をいただきました。 では、現在子育て推進課では、この旧王子幼稚園園舎を活用した学童保育の実現に向けた検討は進められていますか。現状をお聞かせください。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  旧王子幼稚園園舎を活用した学童保育の設置についてでございますが、御指摘いただきましたとおり、現在王子ヶ浜小学校区には学童がなく、王子ヶ浜小学校の児童が井の沢放課後児童クラブまで通うには距離も遠く、交通面や防犯面で安全性に問題があるということは認識してございます。 担当課といたしましては、一つの学校区に学童保育の設置が望ましく、旧王子幼稚園園舎を活用して学童保育を実施したいと考えておりまして、健康福祉部内でこの方向性について再確認を行ったところでございます。 今後、教育委員会と協議を重ね、さらに庁内での合意形成を進めていく予定としてございます。課題もありますが、着実に進めてまいりたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。ぜひ、今この学童保育の設置の必要性、1小学校区内に一つの学童保育の設置の必要性、そういったことは担当部署としても十分に認識をしていただいていると、そういった御答弁でございました。今後は担当部署をはじめ、当然教育委員会との協議あるいは市役所全体での機関決定、あるいは公共施設マネジメント委員会、そういったような公共施設の利活用について庁内合意を得ていく。そういった手続を踏まえていただき早期に進めていただきたいし、また課題である委託先や指導員の確保、こういったようなことを併せて進めていただきたいと思います。ぜひともその点をよろしくお願いしたいと思います。 続いて、これも公共施設なんですけれども、新宮市保健センターと熊野川町保健センターについてお尋ねをいたします。 新宮市立保健センター条例第1条において、市民の健康づくりと総合的な地域保健サービスを推進するため、保健センターを設置するとうたわれています。第2条には新宮市保健センターと熊野川町保健センターの2か所が設置されています。では現在、熊野川町保健センターの施設はどのように使用されているのかお尋ねをいたします。 ◎保健センター長(福本良英君)  熊野川町保健センターでは、管理人のうち1名に看護師を配置するとともに、血圧計を設置し、来館された方に対し健康増進や母子保健の相談を受ける等、熊野川町地域の保健サービスの維持、推進を行っているところであります。 実際には、毎年1回実施しております熊野川町での集団健診、またその結果説明会の開催を熊野川町保健センターで行うとともに、三津ノ保育所から降園した園児たちが、親御さんとともに夕方まで保健センターで遊んで帰られたり、お母さん方の交流や情報交換の場として使用していただいております。 また、保健センター以外の事業といたしましては、小学校下校後の居場所づくり、子ども広場くまっことして利用していただくとともに、特別養護老人ホーム熊野川園が市の委託事業として実施しているふれあいデイサービス事業の会場として、月2回の予定で利用していただいております。 ◆4番(上田勝之君)  そうしましたら、熊野川町保健センターでは保健センターの条例の第1条にうたわれている、総合的な地域保健サービスを推進するための事業は行われていると考えてよろしいんでしょうか。 ◎保健センター長(福本良英君)  合併後におきましては、健康相談や、また民生児童委員さんが行う子育てサロンにも参加し、体重測定や子育て相談を行っておりました。また成人向けについては体操教室等も開催しておりましたが、高齢化もありここ1か所に集まって実施することに対し、なかなか参加者も少なくなり、現在では開催できていない状況となっているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  非常に熊野川町地域の現状とともに、その熊野川町保健センターの在り方というものが、今後どうしていくかというところが検討の時期に入っているんではないかなと、そういうふうに考えられます。 それとともに、先ほどもお答えをいただきましたが、新宮市熊野川町の子供の居場所事業実施要綱には、事業実施場所として名称と位置が明記されていますが、位置については住所のみで熊野川町保健センターと同一の住所ですが、保健センター内の設置とはなっておりません。 例えば、新宮市子育て世代包括支援センターは、その実施要綱の第3条で、実施場所として新宮市保健センターで実施すると明記されています。この熊野川町保健センターとしての施設の位置づけや性格が曖昧になってしまっているのではないか。先ほど申し述べましたように、今後、施設の用途や名称について、合併後15年、16年目です。こういった熊野川町の現状を踏まえて、用途や名称について整理をしていくべきではないかと考えますがいかがでしょうか。 ◎保健センター長(福本良英君)  子供の居場所事業につきましては、22年当時、近畿厚生局長に対し居室の一部について財産処分、いわゆる用途転用の報告を行った上で事業開始をしてございます。高齢化等の地域の状況の変化もございますが、今後とも地域保健サービスを提供できる場として活用していきたいと考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  本当に、熊野川町地域においては、合併後15年余りを経て、市の施策においてなかなか日が当たらないのではないかといった置き去り感が強いように、熊野川町地域にお住まいの皆さんの感じ方、そういう声が強いように思います。 さきの3月議会では、小口中央会館の廃止と、それ以前の民間への払下げ要望の件についても取り上げさせていただきました。もちろん、この公共施設等々の利活用につきましては、市全体の課題でもありますが、施設の統廃合やあるいは現在の目的に沿った利活用について、明確に整備していくべきです。本来であれば、それが公共施設マネジメント委員会の役割ではないかと。ところが、現在の公共施設マネジメント委員会というものは、各課からこの用途に使いたい、この用途に転用したい、あるいはこの用途がなくなったので廃止したい、そういったようなことを庁内で審議する場となっていて、全体的に公共施設をどうしていくか、そういったような課題に対応する委員会とはなっていないわけです。 熊野川町の施設においても、先ほど本当にお答えいただいたように、高齢者の方々のサロンや子供の居場所、子ども広場くまっこなどの子育て支援の充実など、施設活用の明確な方向性を打ち出す必要性を感じます。子育て支援は、経済的な負担を軽減するだけでなく、やはり産み育てやすい環境を整える。そして、それらの施策が市内の各地域で均等に行われる。これは先ほどの学童保育の各小学校区内に一つの学童保育、こういったことも重ねられますが、本当に市内の各地域で均等に行われる。熊野川町地域でも行う、それがまた山村地域への移住や定住を促進していくことにつながり、ひいては山村地域、熊野川町地域や高田地域の再生につながっていくのではないかと考えます。そういったような、子育て支援とは経済的支援、これも確かに大切な部分であります。ただ、そればかりではなくて、やはり産み育てやすい環境を整えていく、こういったことが今ある既存の施設を利活用していく、そういった中で十分行えていくわけですよね。 昨日、費用対効果といったようなお話も、他の施設の事例では出ておりましたが、現在ある施設を有効活用していく、そういった中で、地域で子供を産み育てやすい環境を整えていく、こういったようなことが必要だと思います。 ぜひ、こういったようなことが庁内全体で話し合われる、あるいは公共施設マネジメント委員会で検討される。こういったような市の体制になっていただきたいと考えます。ぜひ、その辺もよろしくお願いをいたします。 続きまして、もう一点、公共施設といいますか公共用地の具体的事例としてお尋ねをしたいと思います。 王子製紙跡地の宮井戸津波避難場所と鎮守の森プロジェクトの防波堤のモデル試作事業用地と市の管理体制についてお尋ねをいたします。 津波避難場所整備完成までは都市建設課が所管していたようですが、現状の管理体制はどのようになっていますでしょうか。 ◎財政課長(小林広樹君)  王子製紙跡地の津波避難場所整備後の管理につきましては、現在三つの課に分かれて管理しておりまして、具体的には宮井戸津波避難場所が防災対策課、そして防波堤モデル事業のほうについては都市建設課、そしてその他残りの部分について財政課ということになってございます。 ◆4番(上田勝之君)  この王子製紙跡地については、様々な紆余曲折を経て市が王子製紙より寄贈を受けて、この宮井戸津波避難場所を構築されたんですよね。それ以前には、たしか、当初、佐藤市長のときでしたか、王子製紙からこの工場跡地の提供について、無償で寄附したいというような申出があったのを当時私は議長を務めておりましたが、職員の皆さん方とともに、ここは慎重に考えるべきではないかということで一旦お断りをさせていただきました。 そういった中で、東日本大震災の津波事例を見て、やはり津波避難場所の構築が必要ではないかという、これは田岡市長の代になってからですけれども、そういったような議論が起き、再度、王子製紙と協議を持った上で、この王子製紙の跡地を寄贈いただいたという経過がございます。そういった中では、やはり全体を、広大な敷地ですので当初は敷地全体を使ったような計画といいますか、パースというんですか、絵面は非常に描かれておりましたし、広大な高台というような構想であったかと思うんですが、様々な諸事情により現在の形に落ち着きましたし、その中では鎮守の森プロジェクトの防波堤モデル、こういったようなことも試作場所として造られました。私はなぜこの防波堤モデル、試作箇所が現在も都市建設課が受け持つのか、都市建設課はそれでなくても市のインフラストラクチャーである道路や排水路など、受け持つ部署は多岐にわたり、維持管理や長寿命化などの施策を受け持っています。 鎮守の森プロジェクトの防波堤モデル試作まで、こちらを受け持つ必要があるのか、この鎮守の森プロジェクトのモデル試作箇所については、将来的に活用できる施設ではなかなかないのではないかと考えられます。現在もなぜ都市建設課が受け持つのか疑問に思えるんですが、この点についてはいかがでしょうか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  王子製紙跡地盛土モデル事業につきましては、将来の大浜緑地整備事業に国交省の河川掘削土砂などを役立てるため、平成26年8月に命を守る森の防潮堤造りを提唱、実践されている、横浜国立大学宮脇名誉教授の御指導により、市民の皆様の御協力をいただいて3,000本の植樹を行っています。 当時、宮脇教授に同行していた植栽業者から、植栽後3年程度経過すると樹木が強くなるので、ほぼ管理はいらないと助言いただいているため、当初は下草刈りなどを行っておりましたが、現在は自然に任せている状況です。 今後、大浜緑地整備事業の際に盛土モデル事業で植栽された樹木などを参考にしたいと考えています。また、移植可能な樹木に関しましては、大浜緑地への移植も検討したいと考えておりますので、現在は都市建設課が所管している状況でございます。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。それとともに宮井戸津波避難場所自体は防災対策課が受け持ち、この鎮守の森プロジェクトの防波堤モデル試作箇所については都市建設課が受け持つ。その他の部分は財政課が受け持つということになっているとのお答えでした。 そうしましたら、この財政課が受け持っている部分については行政財産ではなくて、いわゆる普通財産ということで理解してよろしいんでしょうか。 ◎財政課長(小林広樹君)  普通財産が全て財政課の管理となっているわけではございませんけれども、王子製紙跡地の財政課管理の部分については、現在普通財産の取扱いとなっております。 ◆4番(上田勝之君)  この王子製紙跡地については、寄贈を受ける際に旧所有者の王子製紙のほうから、土地利用について制約がつけられているというようなことがあったかと思うんですが、それはどういった内容だったのか御説明をお願いします。 ◎企画調整課長(下基君)  土地利用の制約につきましては、不動産贈与契約書の中で防災関連施設、グラウンドを中心としたスポーツ施設としてのみ使用すること、また盛土をした上で使用するものとし、土地の掘削、その他のケース変更が必要となった場合には、盛土をした土壌の範囲でのみとすることが約束されております。 ◆4番(上田勝之君)  そういったような制約がある内容だったということですよね。つまり、財政課が受け持っている部分については、将来的にもなかなか活用の見込みがなく、また売却などの処分といったこともできない、いわゆる塩漬けの不動産ということになってしまうのではないかと危惧されますが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎企画調整課長(下基君)  製紙跡地につきましては、これも贈与契約書の中で引渡しを受けた後、20年間は所有権を移転してはならないとされておりまして、当分の間、売却ができないこととなっております。 今後の跡地利用につきましては、庁内で議論していく必要があると考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  この王子製紙の跡地、しかも宮井戸津波避難場所ということは、建設ということは様々な議論の末、紆余曲折があってこういった形に落ち着いているのかと思います。 先ほども御説明させていただいたように、経過としては、本来、旧所有者から寄贈の申出があった際に一旦お断りをした上で、さらに東日本大震災の津波被害を経て、こういった津波避難場所としての高台整備ということで再度寄贈を受けた、その際には20年間の売却禁止や、あるいは掘削禁止といったような条件を付された寄贈であったということですよね。 ただ、これは今さら言ってもせんないことではございますが、やはり、この王子製紙跡地の宮井戸津波避難場所、その前方のあけぼの側には熊野川河口大橋の新宮市側の取付部分のいわゆる盛土構造の道路ですが、堤防を兼ねた道路という、さらに避難場所も建設されると伺っております。そういったものが前面に出来上がってくるわけです。さらにその内側に高台があると。当然人口も密集地域でありますから、それなりの収容人数といいますか避難できる人数というのは必要なんでしょうけれども、そういった中では、少し長期間にわたる計画の中で、どういったことが市にとって望ましいのか、あるいは、この鎮守の森プロジェクトにしても、通常であればいろんな施策の中でモデル整備、あるいは、試行的に建設する場合なんか、例えば中央リニア新幹線、これテスト走行を繰り返している山梨県の部分なんていうのは、将来の本線部分につながりますよね。そういったようなところに、きちんとモデルを整備してその後の有効活用ということが行われるわけですよね。 ところが現在、これを王子製紙の跡地に整備したものは、このまま本当に森になっていくというような形になってしまいます。先ほども都市建設課長からお答えをいただきましたように、今後、特にメンテナンスは必要なくというような形で行われるわけですが、それに伴って使用がなかなか定まらない土地ももらい受けてしまったわけです。こういったようなことは、現に長期的な視点からも考えることが必要なんではないかなと。当然、津波避難場所の構築は大変必要なことでもありますし、やはり災害から市民の命を守るといったことは大変重要な課題でもあります。そのためにどういった施設を造っていくのか、そこは種々検討は必要ですが、こういったようなケース、どう考えていくのか少し長期的な視点も必要ではないかと私は考えます。 これらの点について、3点、公共施設を旧王子幼稚園の園舎の活用や、あるいは熊野川町保健センターの在り方、あるいはこの王子製紙跡地の有効活用、あるいは管理の仕方、こういったことについて代表的事例として取り上げさせていただきました。やはり、私は先ほどから何度も申し上げているように、財政状況が厳しいかどうかは市長と見解が分かれるところではありますが、やはり経常収支比率が非常に厳しい中においては、新たな施策を打っていくためには、どこかをやはり始末しないと、あるいはどこかを気張らないとやっぱり新たなお金というのは捻出できない。当然これは国や、あるいはそういったような交付金や補助金等といったようなものを獲得してきて構築していく、新しい施策を展開していく、そういったことは必要になってくるし、当然行わなければなりません。ただ、やはり今ある既存の施設でも十分に活用できる。そういったことを利活用しながら新たな施策を展開していく。そういったことが必要なんだろうと私は考えます。 さて、田岡市長も就任をされて12年目、3期満了をもう迎えます。この12年間、特にこの市役所庁舎と文化複合施設丹鶴ホールの建設という、この大型公共事業に象徴されます。この点が非常にどうしてもすぐ思いつくんですが、私もこの市議会議員を20年余り務めさせていただいて、田岡市長と12年、少し休憩した期間もありますから少し差し引くんですけれども、田岡市長とこうやって議論をさせていただくのは一番長いんです。その中で本当に市役所庁舎のときは私ちょっと休憩をさせていただいたというか、選挙に挑んで落選していた時期でもありますんで、市役所庁舎ではあまり議論はできませんでしたが、文化複合施設、こちらの丹鶴ホールの件については、種々議論を重ねさせていただいた。それとともに、やはりこの12年間どうしても紀伊半島大水害とそして昨年からの新型コロナウイルス禍、これがこの12年間大変大きな出来事であったんではないかと思います。この新型コロナウイルス禍は現在も進行中であります。 そういった中で、市長は4月でしたか4期目の出馬表明をされた際に、やはり市民の命を守る、こういったことを強く訴えられておったように、新聞記事とかでは拝見しました。では、田岡市長はこの市民の命を守る。これは何から市民の命を守るんでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  もちろん災害からということでございます。 ◆4番(上田勝之君)  もちろん災害、この紀伊半島大水害を経てこの災害から命を守るということはもちろんのことです。そのために、先ほどの津波避難場所、こういったことも考えられてきたと思うんです。 ただ、やはり現状ではまずはこのコロナウイルス、この感染症対策を何としても未然に防ぐ、新宮市に持ち込ませない、あるいは新宮市民の感染者の発生を最大限抑えていく、そういったようなことがまず一番ではないかと思う。その次に続いて災害なんだろうと私は考えます。 ちょうど時間になってまいりましたんで、議長休憩のほうをお願いしたいと思います。 ○議長(久保智敬君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前11時00分--------------------------------------- △再開 午前11時16分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) 先ほどの市長の、市民の命を守る。それはまず災害。私はもちろん災害も当然のことながら、現状ではこの新型コロナウイルス感染症、こちらの対策が一番ではないか、そういった上では、先ほど最初に述べさせていただいた、このワクチン接種、皆さんの懸命な御努力によって順調に進んでおります。これはこちらが一巡をすれば、何とか当面は重症化を防ぐ、あるいは感染の拡大を防ぐ、そういったことにつながっていくんではないかと。そのことに大いに期待をするものでございます。 それに加えて、やはり災害というものもございます。当然、この新宮市域、海岸沿いの地域があり、あるいは熊野川という河川の、こういったような河川沿いの市域でもございます。特に台風や集中豪雨、あるいは地震、津波、そういった点も多岐に、災害から命を守るといっても施策というものは多岐にわたると思います。 市長は、この多岐にわたる自然災害、どういったものから順次整備を進めていくべきと、市民の命を守るために整備を進めていくべきとお考えかお尋ねをいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、ここ数年ですね。大変集中豪雨があったり、特にこの10年前の紀伊半島大水害は特別な経験でありましたが、それ以降もやはり台風、また集中豪雨等、この大雨による災害が大変懸念されている状況であります。 このことは、まずは早めの避難が最も大切だということを思っております。避難所の充実でありますとか、また町内会単位の避難訓練を行っていただくだとか、とにかく、まず大雨、台風からは第一に避難をこれからもしっかり行っていただきたいということであります。 あと、南海トラフの大地震が懸念されるわけでありますが、津波も怖いんですが、その前にやはり揺れによって家屋の倒壊を第一に防ぐべきだというふうに思ってございます。新宮市内まだまだこの震度6強、震度7に耐えられない家屋がたくさんあります。そういう中で、毎年毎年この耐震補強の補助制度を行っておりますが、これ、毎年数十件の申込みをいただいておりまして、今順次補強を行ってくださる家屋が増えてきております。地震対策としては、この耐震補強ということをまず第一に考えていきたいというふうに思っております。 ◆4番(上田勝之君)  確かに、多岐にわたる災害、台風、集中豪雨、あるいは地震、津波、こういった点、まずは避難ということが大変肝要かと思います。 ただ、私は近年この短時間におきる集中豪雨、こういったことも本当にこの集中豪雨から命を守っていかなければならない。そういったことを強く訴えます。 紀伊半島大水害、これは台風襲来時でございますが、例えば4年前の田岡市長が3選を果たされた際の投開票日の夜、大変な集中豪雨、市街地が大変浸水被害を受けました。あるいは、去年の9月末、これも午前中でしたが10時から11時ぐらいの間1時間の間に大変強い雨が降りました。こういった気象条件の変化によって、人々の、市民の命が脅かされる。あるいは財産が、浸水被害が多発する、こういった状況をまず改善していくことが、私は大変大事、まずそれが一番ではないかと思います。 そういったことを対応していくためには、当然、今年度予算でも下田地区で排水ポンプの増設や、あるいは緑丘中学校で雨水を貯水するような施策を考えられていますが、市内の老朽化した側溝や排水路の改修、こういったことに財政的に資源を振り向けていく、そういった施策をやっていかなくてはならないんではないでしょうか。 また、当然、避難ということに関して言えば、避難準備情報等も改正されて、より強めの言葉で早期の避難を促していく、そういったように今般改正もされましたが、やはり、防災行政無線の活用やこれは新型コロナウイルス感染症、この対策にもそうですが、こういったようなことを活用していく、あるいは、その危険性を素早く訴えていく。そして、この防災行政無線が聞こえにくいことの解消、これは同僚議員も度々取り上げられておりますが、まず高齢者のみの世帯への防災ラジオの配布、こういったようなことをしっかりと行っていく、そのことが避難を迅速に行う、早めの避難を行う、そういったことにつながっていくのではないか。そういったことに財政を振り向けていく、お金を振り向けていく、こういったことをまず優先順位をつけていくべきと考えます。 この紀伊半島大水害や新型コロナウイルス禍、こういったような自然災害やあるいは感染症といったようなとんでもない事例、この12年間の中で起こってしまいました。それとともに、私は田岡市長の12年間の中で、大変記憶に残るのは、当初、初当選時に、みんなの協議会、それとともに市長の退職金の廃止といったようなことを、市長は訴えられました。そして、みんなの協議会というのは、いろいろ紆余曲折を経て少し市長が当初思い描いていた構想とは違うのかもしれないけれども、市民の声をきちんと市政に反映しようという思いがあったんではないか。ところが、12年間市長を務められるうちに、そのことについて忘れ去ってしまっているのではないかと私は感じています。この、市民との対話ということが決定的に不足しているのではないかと私は思います。やはり、私20年余りにわたって市議会議員を務めさせていただき、一貫して市民との対話を中心に考えてまいりました。そして、現場へ足を運ぶ、こういったことも実践をしてまいりました。その中で、様々な声を拾い上げ、あるいは様々に、まだ市で行えていない市民ニーズに対して、こういった議会での一般質問の場を通じて、あるいは委員会の場等を通じて提言をしてまいりましたし、その政策を実現していただきました。これはひとえに、市当局の皆さんの尽力のたまものと感謝を申し上げます。 ただ、やはり以前、先ほども津波のことに関してはさておき、建物の倒壊を防ぐことが肝要、確かにそれも一理あると思います。ただ、私この市長が市民との対話を決定的に不足に陥ったきっかけとしては、このみんなの協議会あるいはもう一点、熊野地会館で避難タワーを設置する。この説明会が非常に長時間にわたった、このことが決定的にこの後から、いわゆる事業に対する説明会、あるいは市民との市政懇談会といったようなものが、なかなか市長は開催されなくなったんではないか。市長自身は後援会のいわゆる政務活動としての市政報告は行っておられますが、公務としての市民との懇談会や、あるいは市民との対話集会というものを全然開かれていない。このことが文化複合施設、丹鶴ホールの決定的な二分化を生んでしまった。私は非常にそのことが残念でなりません。私自身も特別委員会、これは何度も申し上げておりますが、特別委員会の委員長を務めさせていただき、丹鶴ホールの推進の方々、あるいは慎重に考える方々、あるいは財政面からの心配、あるいは遺跡の問題、あるいは図書館との併設の問題、こういったところに対して慎重な考えを示される方もいらっしゃいました。ただ、対話を重ねていけば、全て100%の方が賛成するということはあり得ないのかもしれませんが、この賛否を二分するような形にはならなかったのではないか。私は、この完成間近における丹鶴ホール、文化複合施設において、非常にそこが当初から携わったものとして大変残念な思いであります。 また、近年ではデジタルサイネージや今年の3月議会の佐藤春夫記念館移設移転用地の件、あるいは昨年来のコロナ経済対策等々について、提案しては取り下げる、こういったような政策の未熟さ、あるいは説明責任のなさ、こういったことに関して、私は常々苦言を呈さしていただきました。そして、やはりここには対話が不足している点、あるいは政策決定を行う不透明さ、こういった点について、現在の市政においては改善を要すべき、そこを正していくべきではないかと私は考えます。 また、財政面においては、これは市長、都市再構築戦略事業をはじめ、様々に国の施策を獲得されてきた、そして国と県、あるいはそういったところのパイプが出来上がった。そういったことを語っておられましたが、当然それはそれ、獲得されたことは功績でもあります。ただ、そのことによって、維持管理費の増大を招く、今後丹鶴ホールを活用するためには、やはり市民の方々の生活向上における文化面の寄与、そういったような点に財政的な支援を行っていく必要もあります。そういった中では、維持管理費、あるいはそういった文化行政において、財政的な支援も当然増加してくるものと考えられます。 特に私が危惧するのは、これも何度も訴えさせていただいておりますが、やはり経常収支比率の悪化です。毎年毎年の収入よりも支出するお金が多いという、こういった現状、ここを何としても改善していかなくてはなりません。ただ、市民ニーズは多岐にわたる、そしてこれも先ほど申し述べさせていただいたように、例えば子育て支援にどうやって振り向けていくか、そういった中では、やはり今ある施設を有効活用していく、少ないお金で子供を産み育てる環境を整えていく、そういったことを一つ一つ精査していかないと、やはりこの新宮市は立ち行かなくなるのではないかと私は心配をしております。 そういった中では、やはり新宮市政においては、発想の転換による新しい市政が必要ではないか。これまでの行政目線ではなく、市民目線による市政の運営、あるいは、これまでこうだったからという前例を踏襲する、こういったようなことは改めていく。さきの公共施設の活用に代表されるような事例に、前例踏襲主義をやめて、発想の転換を図り、今あるものを有効活用していく。そういったような発想の転換、そのことが新宮市を立て直していく、あるいは経常収支比率を悪化させずに新しい施策にお金を振り向けていく、そういったことが必要ではないかと考えます。 それとともに、やはりここ数年の政策の未熟さ、あるいは説明責任、そういったことを解消するためには、やはり政策決定の在り方です。この政策決定の方法が不透明であれば、結果として政策が未成熟になり、どうしてもそのことによって不十分な説明や二転三転する説明しかできず、市民への説明責任が欠如してしまいます。このような政策の決定の方法を改める、こういったことが必要です。やはり、市民との対話を通じて、市民ニーズを吸収し、そういった中で賛否のある中でのどういったような結論を導いていくか、そういった中で市民意見を市の政策に反映していく。その中で、政策決定過程を公開し透明化を図っていく。そのことが市民の市の政策に対する満足度の向上につながると考えます。 これまで、私は先ほどから申し上げているように、20年余りにわたって市議会議員を務めさせていただきました。その中で、やっぱり市の仕事や事業、あるいは事務作業の中で、変えなければならないことも多々あると感じています。また、その変える方法もきちんとあるわけです。それは発想の転換をして、前例踏襲主義をやめる。このことが本当に市民ニーズに合った市の政策の満足度を向上させていくことになるんではないでしょうか。 私の政治信条として、やはりこれも訴えさせております、忘己利他でございます。自分を忘れ他人のために尽くすという言葉です。これは比叡山延暦寺の開祖最澄の教えでございます。私はいつもこの言葉を胸に置き、地方議員としての活動をしてまいりました。今後もこの地方政治に携わることを目指すものとして、その信条、信念が変わることはございません。やはり、市民との対話を通じて、あるいは現場主義を一貫して貫き、しっかりと市民ニーズに合った市の政策を展開していく、このことに新宮市政は政策を転換していくべきです。ぜひ、そのことを訴えまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(久保智敬君)  昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時35分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △竹内弥生君 ○議長(久保智敬君)  11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 去年の3月からもう1年以上が過ぎ、市民の皆様、このコロナ禍の生活の中、大変な思いで過ごされていると存じております。私は、議員として何かできることはないかと必死に模索をして、この1年間考え、当局に対して提言等を行ってまいりました。まだまだ本当にコロナウイルスの闘いは続いておりますけれども、ワクチン接種という少し希望の光が見えてきたかなと思っております。私は、まだ2年の駆け出しでございますが、これからも市民の皆様の代弁者として懸命に働く所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。 今回は、ワクチンの接種状況と交付金の行方、そしてコロナ禍だからこそ様々な施策についての質問をいたしたいと思います。 項目1、コロナ禍における新宮市の取組、ワクチン接種状況について。 先日、党首討論で菅総理が、一般の市民、希望する国民の皆さんに10月から11月にかけてワクチン接種を全て終える。7月末には希望する高齢者全ての接種を終えると明言いたしておりました。 お尋ねします。 新宮市における現在の接種状況、そして今後の接種スケジュールをお聞かせください。 部長、大きな声で元気よくお願いします。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  それでは、お答えさせていただきます。 新宮市におきましては、4月25日から65歳以上の高齢者のワクチン接種を開始しました。7月中に完了する予定で接種を今進めているところでございます。 6月13日時点における新宮市の高齢者の接種件数でございますが、1回目接種が5,307件で、率にしまして50.72%、2回目接種が1,446件で13.82%となってございます。同じ時点におけます和歌山県の1回目の接種率につきましては46.94%。全国で見ますと、1回目接種率が34.87%でございます。今のところ新宮市はその数字を少し上回っている状況になってございます。 あと、今後の接種スケジュールでございますが、高齢者の次の接種順位であります基礎疾患を有する方につきましては、6月下旬より自己申告していただきまして、その後、接種券を発送させていただきます。7月下旬から接種を開始していく予定にしておりまして、この基礎疾患と同じ順位である高齢者施設等の従事者の方への接種も含めて8月中の完了を目指しています。 また、その次の接種順位であります64歳以下の方につきましては、8月から集団接種を設定させていただき、11月中の完了を目指しているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。昨日から引き続きまして、同僚議員また先輩議員の答弁と同じ内容でございますが、何回でも聞きたい。ワクチン接種状況におきましては市民の関心の高いところでございますので、ありがとうございます。 最初は申込みが殺到し、電話もつながらず、全国でそういったことが起きたわけでございます。何せ初めてのことなので、新宮市もいろいろ戸惑ったことがあったように思いますし、高齢者の方々の御不満もございました。しかし、いざ集団接種に行った方にお聞きしますと、職員の方が本当に丁寧に優しく、しっかりしていただきましたということをお聞きしております。全ての希望する市民の方が接種を終えるまで、しっかりと今皆さんがおっしゃっているようなことをよろしくお願いいたします。 そして、続きまして新聞から抜粋でございます。 厚生労働省、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチン接種後、新たに20代から90代の男女合わせて57人が死亡したと公表した。死因では脳卒中や心不全などが多く、8割以上が65歳以上だった。接種との因果関係については、厚労省の有識者検討会は、27人を評価できない、30人を検討中、現時点で重大な懸念はないとしています。 先月21日までに約866万回の接種が行われ、死亡の累計は85人となった。一方で、16日までに国際基準に基づくアナフィラキシーと判断されたのは計146件。接種10万回当たりの発生頻度は2.4件となった。 お尋ねします。 新宮市の現在までの接種状況の副反応についてどうなっておりますか、お聞かせください。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長山下泰司君)  現在、新宮市におきましてもファイザー製のワクチンを使用して接種を進めているところでございます。このワクチンの一般的な副反応といたしまして、接種部位の痛み、あと倦怠感、頭痛、発熱などが発生しております。また、1回目より2回目のほうが高頻度で反応が見られる傾向にございます。ただ、それらの反応のほとんどにつきましては、数日で軽快に向かうと言われております。 新宮市の集団接種会場におきましても、接種後の経過観察で通常は15分、あとアレルギー歴のある場合は30分とかということで待機していただいているところでございますが、今のところ1件だけでございますが、胸の具合が悪くなって、念のために救急搬送させていただいたケースがございました。ただ、その方につきましても、症状軽快によりまして入院とは至らず、当日帰宅されております。また、まれにアナフィラキシーという重いアレルギー反応が起こることも言われてございますが、幸い、新宮市で今のところそのような方は起こっておりません。ただ、万が一に備えまして、新宮市におきましても救急救命士の方や看護師の方による見守り、あと救急処置に必要な物品も準備して、また医師の方もそのまま残っていただいて万全を期してございます。 市といたしましては、こういった副反応によるリスクより、やはり新型コロナワクチンについては高い効果が認められております。その接種のメリットが大きいと思っておりますので、今後も引き続き接種のほうを進めてまいりたいとは思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 新宮市では、何もなく今のところ行われている様子ですね。 40代、50代の成年と申しますか、そういった年代は、結構接種を受けたくないという市民の方もいらっしゃるのですよ。報道等で、副反応が強い、そういったことに対して拒否反応というのがあります。でも、コロナウイルスに関しましては、普通のオペでも何%かのリスクを見られますと、どんな注射1本打つにしましても、インフルエンザでもリスクを必ずお医者様は説明してくれますね。その中のリスクであるということだと思います。なので、集団に免疫がついて、少しでも元の生活に戻るためには、やっぱりワクチン接種がとても重要だと思います。どうぞ市民の皆様、安心・安全とまでは保証はできませんけれども、どうか、これからの日常の生活を取り戻すことについて、ワクチン接種のほうをどうぞよろしくお願いいたします。 続きまして、国から、新型肺炎、コロナウイルス感染症のために経済的にも1年以上莫大な損害が出ております。新宮市も同じでございます。国は、コロナ対応のために第1次、第2次補正予算に関しまして、第1次補正予算1兆円、第2次で2兆円、3兆円の補正予算を組み、そして各自治体に、我が新宮市には、7億8,000万円とありますが私の間違いです。7億2,000万円、第2次補正予算までに交付金を頂いております。これは、コロナに関することに関しますと、自治体が自由に使えるお金でございます。7億2,000万円、新宮市は内閣府、国から交付金を頂いております。それの使い方と申しますか、市民が実感できる施策について、前回も一般質問でお尋ねしました。たくさん項目がございますので、今回は実感できるものをお聞かせください。 ◎企画調整課長(下基君)  新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金につきましては、感染症への対応といたしまして17事業、約2億4,700万円、主な事業といたしましては、小中学校GIGAスクール整備事業、来庁者等への感染対策経費、介護サービス事業者等支援補助金などを実施しております。 また、感染拡大の影響を受けた地域経済、住民生活への支援として7事業、約4億7,400万円。主な事業といたしましては、経営持続化支援金給付事業、プレミアム付商品券発行事業、生活支援給付金給付事業などを実施しております。 ◆11番(竹内弥生君)  一生懸命当局側も考えて、コロナ対策に関する市民のために何か施策をしなければならないと考えて実行なされたことだと思います。付け焼き刃に5万円、10万円、少し支援をしていただいても、なかなか難しい状況に事業者たちはあえいでいることは事実でございます。 今度は、令和3年1月に成立しました第3次補正予算、これにも1兆5,000億円が確保されております。その中で、新宮市は約2億6,600万円の交付金を受けました。経済対策につきましては約1億8,700万円の交付金。コロナ対策について使ってくださいというお金を頂いております。その中で、先般臨時会におきまして住宅リフォーム事業、そして新型コロナウイルス感染対策事業者支援補助金、プレミアム付商品券販売、そういったことに投じることが決定しております。 このときは、総務建設委員会とか臨時会におきまして、広告の字を大きくしてくださいと私は何回も提言いたしまして、しっかり広告のほう、字を大きくして、皆様が分かりやすいような広告を出していただいておりました。 この住宅リフォーム事業支援金につきましては、朝から並んで、受付を開始した途端に終了したという、市民の皆様にとって不具合なことが起こりました。それを当局からお聞きしまして、総務建設委員会で、私と先輩議員たち総務建設委員会のメンバーが、住宅リフォームに関しまして再度の事業化を提言いたしました。そうしますと当局は、きちんと、市長は再度事業化をしていただきましたことに感謝申し上げます。 そして、感染対策事業者支援補助金につきましてですが、これも総務建設委員会にかけ、そして全議員一致で市民の皆様の事業者に補助金、現金で10万円、この1年5か月にわたってあえぎ苦しんでいる事業者の皆様に何とか助けることはできないかと市議会全員一致で当局にお願いいたしました。内容は変わりましたが、柔軟な補助金を出していただいたと思っております。 感染対策事業者支援補助金、上限10万円、これに対して当局は約1億円計上いたしましたけれども、これは昨年度の5万円の事業者支援金の例を鑑みて、1,100件の申込みがあったということで、1,000件ぐらいが予想されるだろうということで約1億円の予算を計上していると承知しています。 1年以上にわたり、これ1年です。去年の3月から始まってもう終わるかなと、去年の夏、花火もなし、成人式もなし、ずっと様々なイベントの取りやめをして、事業者は本当に大変な思いをし、そして市民の皆様も生活に、外食にも行けない。いろんな巣籠もり状態でストレスがたまる大変な時代になっております。この補助金の10万円におきまして、感染対策をきちんとする。そうすると、この店は感染対策をきちっとしているから、市民の皆様は安心して外食に行ける。そうすると市民の皆様のストレスも半減して、お母さんや、食事を作られている御苦労も、少しずつでありますがまちに出ていける。そういった思いで当局側は感染対策、空気清浄機等備品、そういったものを購入していただくように、そして新宮市全体が景気循環できるようにとつくられたものだと思います。 安心安全にこの10万円上限を使って感染対策をして、事業者の皆様はきちっと準備をして市民の皆様に御利用いただけますように、この10万円に関しまして上限です、使用していただきますことをよろしくお願いいたします。 そして、感染予防のために、市民のためにものを買う事業者が、そして安心だから外食をしに行く、または買物をしに行くというところで、宣言では済まなくなる。臨時会で予算計上した1億円では済まなくなるというときがもし来たら、当局は増額をするお考えはございますか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  今始まったばかりの事業ですので推移を見守りたいと思いますが、議員からも御紹介ありましたように、この事業は感染対策ということを主眼に置いた事業でございます。我々としても重要な施策だと認識しておりますので、その点を踏まえまして、市長、副市長とも相談をさせていただきたいと。感染対策で経済を回すということで、我々もそういったことで予算を計上しておりますので、そういったことも含めまして前向きな議論をさせていただきたい、このように考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  前向きな部長の答弁、ありがとうございます。 本当に、皆さん、これ上限10万円の感染対策支援金、申請してください。そして、前向きな部長の答弁、今お聞きしたように、しっかり感染対策をして経済を回すことが今の新宮市にとって重要だと思います。 これは、国民と申しますか市民、皆さんがどうしたらいいか分からないことなんですが、テレビ、厚労省のコマーシャル等におきますと、5人までの会食の場合マスク会食をしてください。そして、和歌山県は6月6日まで不要不急の外出はお控えくださいとお願いがありました、ホームページで。6月7日から、不要不急の外出ではなく安全安心な生活をしてくださいということに変わっております。ですが、公務員の皆さん、そして私たち議員、いろんな会社の方々は、まだまちに出る気配がない。事業者は、これ以上どうしたらいいものか困っている。ただ、法律では決まっていない。ここからここまではいいですよ、ここからここまではこうしたらいいですよということが決まっていない。もちろん決められない。これはもう本当に見解で結構なので、5人以上だったら叱られるのか。感染者ゼロである新宮市は市中感染はないんですよ。新宮市の皆様の努力のたまものによって、まだ感染者はゼロでございます。市中感染がない新宮市におきましても、飲食店、そしてそれにひもづく卸売、小売、いろんなものが不況にあえいでおります。 和歌山県は、ホームページで不要不急の外出を控えてくださいというお願いしますから、安心安全な生活をしてくださいと変わっております、6月7日から。ということは5人以上で御飯を食べたらいいのか、食事をしたらいいのか、10人やったらどうなのかとか、そういうもう本当にクエスチョンのことがあるんですよね。これは、だからといって当局の新宮市が、5人以上行っても、10人でも感染対策をして行ったらいいんですよと言うたと。だからいいんやということではなくて、本当に感染対策をして、ソーシャルディスタンスを取りながら、感染対策、予防をしてくれているお店に行く、または買物に行くということが可能な限り、私は、落ち込んでいる経済のために少しずつ人が出ていくことをしてもいいんではないかと思っております。当局はこれに対してどう思われますか。 ◎保健センター長(福本良英君)  議員おっしゃられますように、和歌山県では、県民の皆様へのお願いの中で、6月7日からは安全な生活、安全な外出を心がけるという表現に変更しております。その中で、和歌山県にお住まいの方は、三つの密(密集・密接・密閉)の回避、マスクの着用、石けんによる手洗いや手指消毒用のアルコールによる消毒の励行など基本的な感染対策を心がけてください。その上で、感染リスクの高い場所を避けて安全な場所への外出を心がけてくださいとしております。そして、緊急事態措置や、まん延防止等重点措置を実施している期間中は、当該都道府県への不要不急の外出を控えてください。外出が必要な場合は、基本的な感染症対策の徹底をお願いしますとしております。また、ワクチン接種後も引き続きマスクの着用と対策をお願いしております。 ワクチンは高い有効性が認められるものの100%の発症予防効果が得られるものではなく、他人への感染をどの程度予防できるかは明らかになっておりません。ワクチン接種後も引き続き感染予防対策の徹底をお願いしますとしております。 また、会食につきましては、県は、特に感染が拡大している地域へ出かけての会食や接待を伴った飲食をしないですとか、遅くまで集団での会食、宿泊をしないといったことを、これまでの事例を踏まえましてお願いしてございます。 このほかにも、症状が出れば通勤、通学を控えて直ちにクリニックを受診していただく等のお願いが記載されておりますので、新宮保健所管内では、地域の皆様の感染予防対策の徹底により、これまでほとんど感染者は発生しておりませんが、今後とも、県民の皆様へのお願い、これに注目いただきながら、引き続き御協力をお願いしたいというふうに考えてございます。 ◆11番(竹内弥生君)  センター長、めっちゃ丁寧な答弁ありがとうございます。 結局それも本当に額面どおりで、そういう答弁、当然のことだと思います。どうしたらいいか分からない。自分たちで自分の身の安全を守って、5人以上であろうが10人以上であろうがしっかり感染対策を取って、今センター長が答弁されたような感染対策を取りながらまちに出ていくということしかないですね。そして、もしそこに感染することがあったとしても、その方の人権を守るということに尽きると思うんです。 副市長、どう思いますか。 ◎副市長(向井雅男君)  これまで新宮地域で4例の感染者が出ております。それ以降、それ以外の方に、濃厚接触者を含めて感染が拡大していないということについては、市民の感染対策について、これまで不要不急の自粛を含めながらやっていただいていることに本当に感謝申し上げます。 今、個別接種集団接種を進めているわけですが、医師会をはじめ、そういった感染者の医療センターの入院をはじめ、医療従事者の方に改めて感謝を申し上げたいというふうに思います。その中で、当然職員については、法律で、全体の奉仕者としてということがありますので、自粛をしているということは、当然自分を律しているということについては仕方のないことなのかなというふうに思いますが、先ほどセンター長からもありましたとおり、県の皆様へのお知らせに目を通していただきながら、ある程度の経済対策も含めて、市民の皆様には良識な判断をしていただきたいというふうには思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 まさにそのとおりだと思います。自分で自分の身を守りながら、しっかり経済が回っていくような状況に、ワクチン接種が済み、なっていくようなことを願います。 続きまして、項目2、防災全般の取組に入ります。 これも質問に入る前に、紀伊半島大水害から約10年、この間テレビでも見かけましたけれども、防災対策課、消防署連携をして、物すごい、その当日起こったような訓練をしっかりなされておりました。あれを見たとき、私は、本当に新宮市民として大変力強い、ありがたいなと思いました。そして、防災対策課におきましては、避難所におきましても随時実際に訓練を行っております。コロナ禍の中、新しいコロナ禍ということを前提に訓練を順次行っております。市民の命を守るための活動を行っていることに関しましては、市民の代表といたしまして心から御礼申し上げます。 そして、避難所への避難とホテルへの避難も併せて密にならないようにしていきたいと防災対策課は発信しております。ホテルへの避難でございますが、総務建設委員会のほうで、私、昨年提言させていただきまして、直ちに取り入れていただき、今年度も引き続き補助が出ております。避難所に行く方、そしてホテルに行く方、早く逃げるということを前提に災害から身を守っていただきたいと思います。そして、ホテルのほうもしっかり活用して、気持ちが楽になるように避難していただきたいと思います。 これは、もう2年間にわたって、本当にラジオ、ラジオ、ラジオと、もうずっとラジオ言い続けています。情報伝達の上で新宮市は遅れています。防災行政無線が聞こえにくい、聞こえづらい。このことは2年間にわたり提言いたしてきました。しかし、少しずつではありますが当局内でも議論をなされ、少しずつ前向きに検討されていることだろうなとは思います。 先日、富士吉田市におきまして、2021年度、市民を対象に市の防災情報や緊急地震速報などを受信する防災ラジオの無料貸出しを始める。3年間で市内の全2万世帯に配布する計画、担当課は正確な情報を素早く得るために役立てたいと話している。災害時の停電などでテレビや携帯電話が使えなくなることを想定。市の防災行政無線も長時間停電すると使用できなくなるため、電池さえ入れておけば情報を受けられるラジオの配布を決めた。配布するラジオは、市の防災行政無線で放送する避難指示や避難所の開設といった情報をリアルタイムで聞くことができる。震度5以上の緊急地震速報、気象警報、これはJアラートですね、全国瞬時警報システムが発表された際は自動的に最大音量で放送する。ふだんはAMやFMをラジオで楽しむことができる。そして、はがきサイズで軽量のために持ち運びしやすいという、災害時はデマとか不確かな情報が広まることが懸念されます。正確な情報を伝えて市民の安全確保につなげたいと書いてありました。 そして、続きましてスマートフォンによる情報伝達ですが、防災対策課におきましては、今までの一般質問で、スマートフォンにおける情報ということを何回か答弁でお聞きしましたけれども、スマートフォンも、全国的に60歳以上のスマートフォンをお持ちの方の率でいいますと66%ぐらい。そして、70代になりますと、がくんと落ちて30%台、80代になりますと10%に落ちております。新宮市においても、多分なかなか率が少ないと思うんです。その中で、新宮市の65歳以上の高齢者の人口は1万1,000人、人口の3分の1ございます。そういった人口が新宮市にはあるのに、スマートフォンの情報伝達をと言われましても、なかなか前には進んでこない。 加賀市は、スマートフォンを購入する際に、市のスマホ教室受講を条件に5,000円を助成しまして、スマホの使い方を教えて、助成をして、スマートフォン、インターネット情報を素早く伝達するような仕組みをつくっております。ここの加賀市におきますと、デジタル化という行政のインターネット、そういったデジタル化につきまして、行政サービスが簡単に素早くできるようにということで、ここは決まったと思うんですけれども、新宮市にも当てはめることができると思うんですよ。スマートフォン、かんたんスマホを持っていただく際には、ちゃんと市のスマホ教室を受講していただいて、その際に5,000円の補助をする。そして、スマートフォンを持っていただくというような施策も一案だなと思いました。 そして、先般お聞きしましたけれども、新宮市は公式LINEを行っております。ちょっと前なんですけれども、これはお友達登録が566人だと聞きました。もうちょっと増えているかもしれませんが。2万5,000人あって公式LINEをつくりました。566人、600人ぐらいになっているかもしれませんけれども、そして市の伝達情報のホームページをしっかりのぞく、毎日のぞく人はなかなか少ないと思うんです。こういう一手一手を進めていくことも、私は防災にとって重要だと思います。 課長、お尋ねします。 防災行政無線が聞こえにくい。さあ、どういたしますか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  議員おっしゃるとおり、防災行政無線が聞こえない、聞き取りづらいという声は以前からいただき、災害に対するには情報伝達が大切であるとの思いで、防災対策課といたしましては、情報をなるべく受け取りやすくするための多様な媒体をもって検討を進めてまいりました。さらなる多重化を図るため、今年度は総務省消防庁の災害情報伝達手段に関するアドバイザーの派遣を受けることになっております。現在、コロナの関係で調整が遅れているとのことですが、7月末までに派遣いただけることを確認しております。 その助言等をいただいた後、市民ニーズや実態を把握するためのアンケート調査を行い、防災行政無線の戸別受信機や防災ラジオなど、防災情報の伝達手段の拡充などについての検討を可能な限り迅速に進めていきたいと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。本当に、そんなふうに迅速に進めていきたいと思いますという答弁を聞くと安心いたします。せめて高齢者世帯の独り暮らしのところだけでも、先にラジオを配布していただくようお願いいたします。課長の前向きな答弁ありがとうございます。 続きまして、避難場所、避難経路等市民の周知度についてお尋ねします。 先般、地震や台風、スーパー台風以外に豪雨、毎年毎年水害、土砂災害などが起きております。これに避難場所等、避難経路について、どういったふうに周知なされるような取組をしているかお聞かせください。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  災害による被害をなくすためには、住んでいる場所やよく行く場所がどんな災害リスクがあるのかをあらかじめ把握した上で、どこに避難するのか、どこを通って避難するのかを決めておくことが重要と考えております。 そこで、この1月に、新宮市の防災アドバイザーである東京大学大学院の片田特任教授の監修を受け、複合災害版の新宮市ハザードマップを作成し、全戸に配布するとともにウェブ版ハザードマップも公開し、災害リスクや避難場所の確認、ウェブ版においては避難ルートの検索等ができるようにしております。 コロナの関係で例年より件数は減少しておりますが、地域での出前講座や家具転倒防止器具取付けの際にはハザードマップの解説を行い、事前に災害リスク、避難場所、避難ルートなどを確認するなど周知を図っているところでございます。 また、ハザードマップについて御不明な点等がございましたら、いつでも防災対策課のほうにお問合せいただければ御説明をさせていただきます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。心強い訓練と、そして力強い答弁ありがとうございます。 市民はとても不安なんです。そのように、きちっとしっかり取組がなされていることに期待いたします。 10年前の大水害のときに、友人の家が、大きな木が家に突き刺さり住めない状態なのに半壊だとされた。半壊だということは支援がないということですね。でも、そのときの当局の担当者の方々も、物すごい起こり得ることのない災害が起きて現場に出向き、懸命に処置といおうか判断をなされていることも承知しております。 去年の熊本の大水害、7月の、物すごい被害が起こったので、政府も被災者生活再建支援法を改正されました。豪雨被害で物すごい浸水をして家に住めなくなった状態があったものですから、昨年12月に改正被災者生活再建支援法というのが施行されました。その改正法の第1号となった自治体への取材で、半壊した約4,000世帯のうち最大100万円の支援金の対象となったのは3割です。せっかく去年の12月に法律を施行したのにもかかわらず、第1号の3割しか支援金をもらえなかった。残る7割は支給要件を満たさずに対象外となった。半壊した住宅の修理費は、世間一般で言うと、平均で約350万円ぐらいかかるだろうと言われております。いきなり一晩で住めなくなって、350万円出して修理するのはなかなか大変なことなんです。そう思いまして、国のほうもこういう施策を改正したのだと思います。 改正法は、家屋の損害割合が20%以上40%と定める半壊を二つに分割し、被害程度の大きい30%以上40%未満を新たに中規模半壊と想定した。該当する世帯は、再建方法に応じ25万円から100万円の支援金が受け取れる。この支援改正、支援対象の拡大は20年ぶりだそうです。昨年の7月豪雨で、これは駄目だということで改正したんですね。 でも、中規模災害と認定されて、満額の100万円を、20万円から100万円の支援金を頂いたのは3割。これもなかなか絵に描いた餅ということがあるんでしょうね。内閣府の担当者は、3割にとどまったことについて、災害救助法など半壊世帯を対象とした他の支援制度もあり、被災者に活用を促してサポートに努めたいとしております。10年前の紀伊半島大水害が、10年たって被災者の思いが届いたこの改正被災者生活再建支援法だと思います。 地球温暖化などによりまして、昔だったら100年に一度来るであろうという地震やスーパー台風などが今は10年に1回、まして大雨、豪雨などは毎年やってきております。この被災者生活再建支援法は、確実に国のほうもしっかり前向きに柔軟に対処していただいて、新宮市も、今課長から答弁なされたように、防災に関しましては、本当に命を守るために前へ進んでいってもらいたいと思います。 続きまして、3項目め。 これも、もう気の毒なぐらい課長にごみ袋、ごみ袋、ごみ袋と言っています。ただ、これは担当課におきましては熟慮を重ねていただきまして、2歳児未満には増量していただいたり、今年度は特例を出していただき増量をしていただきました。そういう熟慮を重ねて難しいところを増量していただきましたことには、前回の一般質問でも感謝申し上げました。 今回は課長、高いんですよ、ごみ袋の値段。消費税がついている。何で新宮市のごみ袋に消費税がついているんだというお声をたくさんいただいていますので、また申し訳ないんですけれども、一般質問で取り上げさせていただきました。 隣の那智勝浦町では消費税ついておりません。消費税につきましては、何らか国のいろんな法律等々があるとは思いますけれども、60円、大きいんですよね。そして、巣籠もり化、もちろん生ごみは減らしていかねばならない。今の地球、全世界、日本の取組に関して逆ではないかと。生ごみを一生懸命減らして、ごみ袋の無料配布の中で収めたらいいではないかというのは、本当にそのとおりだと思いますけれども、実際には足りない方がいっぱいいらっしゃる。値段を少し下げていただきたい。無理なら消費税のところを取っ払っていただきたい。 ごみの減量化を一生懸命みんなしております。ぎゅうぎゅう詰めに詰めて出しております。しかし、コロナ禍におきまして、どうしてもごみの量が増える。家にいるからですよ、家族が。そうなると、もういいです、増量してくれなくても、難しいのであれば。消費税取るのはやめていただけませんかというお声をいただいております。こういったごみ袋の値段につきましては、当局では議論をなされていますか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  ごみ袋の値段につきましては、平成14年度の制度開始に当たり1枚目から有料とする単純有料化制度を検討しましたが、市民の負担が重いため一定量の無料配布とごみ袋の有料化に至りました。 昨年7月より、ごみ減量等推進審議会を立ち上げておりまして、これまで7回にわたりごみ袋の値段も含めまして審議を行っております。ごみ減量が緩やかな減少にとどまっていること、それからクリーンセンター焼却能力も鑑みまして、現状の指定ごみ袋制度を維持していくと中間答申として決定しているところでございます。 また、ごみ袋の料金につきましては、新宮市廃棄物の処理及び清掃に関する条例において額が定められております。消費税に関しましては、環境省の通達により、消費税の転嫁が適正に行われるよう対応することとされており、これまで同様税率の改正も行っているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  事務をつかさどる、福祉をつかさどる行政の役割というものは、もちろん法律、決まったことで前に進んでいかなければならないということは十分承知しております。なかなかごみの値段を安くしろと市民の方が言っても、法律、そういった形を基にしか物事を前に進めていかなければならない当局の立場もよく分かります。でも課長、私、まだまだ続けますよ、ごみ袋の。審議会等でも議論してください。これですね、少しでも値段安くなりますように。 もう一件、エコ広場の今後についてお伺いします。 人口減少、高齢化、搬出困難者の増加、分担負担の軽減等、そして人手不足、様々な課題となっているエコ広場につきまして、今後どうなっていくのか、当局のお考えをお聞かせください。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  エコ広場に関しましては、これまでもいろいろと議論させていただいているところでございます。搬出困難者対策、分別負担の軽減等につきましては、審議会の中間答申において決定している常設エコ広場の新設、分別品目の見直し等、実施に向けて現在進めているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  少しずつ議論して前へ進んでいっているんですね。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 現在、プラスチックごみのリサイクルに向けて、そういった取組も進んでおります。身近なところにおきますと、スーパーのレジ袋の有料化などはもう定着しております。環境問題についてもいろいろ考えて前に進んでいかなければならない当局といたしまして、人々のライフスタイルも見直されるところだとは思いますが、現実の市民の要望、そしてごみ減量化全体のリサイクルをするといったことを並行して、コロナと一緒ですね、いろんなことを並行して進んでいかなければならない、そういった時代に来ていると思います。今後とも議論のほどどうぞよろしくお願いいたします。 項目4、高齢者の健康維持について。これは人間100年と言われる高齢、健康維持、人間100年。先進国の中でも、世界で一番の平均寿命率を保っていると日本は言われております。でも、メディアやちまたで聞くお話は、貧困老人が増える、寝たきりが増える、将来の不安をあおるものが多い。お先真っ暗だというようなことを結構聞きます。 私も還暦を迎えまして体の衰えは日々感じておりますが、果たしてそういった言説は本当なのでしょうか。年を取ったら活躍とは程遠くなり、貯蓄を食い潰し年金で生活していく。子供たちに怒られながら、いろんなことを、一生懸命生きてきて、ある程度の高齢になったときに堅苦しい思いをして、生きていって、長生きして、100年時代。そんなことはないと思います。 これは、私、本の中でちょっと興味深いことをしっかり覚えているのがあるんですけれども、古今東西、本の中からいろんな人物の中で、中国の僧の法顕、60歳で中国の長安を旅立って、お坊様ですけれども、60歳で中国を旅立ち、高地や山、川などをずっと、昔ですから歩いて、これは4世紀のことだったんで、もう随分昔のことですが、60歳で中国を旅立ち、ずっと経過をして、インドに渡って学んで、そしてまた中国に帰り着いたのは70歳を超えていたそうです。すさまじい記録だと思います。 現在におきますと、マレーシアのマハティール前首相、日本でいうと総理大臣です。マハティール氏が最初に総理大臣に就任したのは1981年、そこから22年間総理大臣をしまして、2003年に一度首相から退いております。でも、2003年に退いて、22年それまで政権を、総理大臣をして、それから退いて、また2018年に今度は野党、全く違う意見の党を率いて総選挙に勝利しております。マハティール首相が再び首相に返り咲いた歳は92歳。物すごい記録。こういった極端な例は別としまして、そういった方々もたくさんいらっしゃるということです。 歴史をひもといていくと、先ほどのマハティール首相や法顕さんのような記録はないとしても、どうしたら還暦から底力を発揮していけるかなということも本でちょっと読んでおります。 重要なポイントが二つあります。 鈍感力を磨くことです。気にしない。今日は今日の話。そして、今までの自分の人生観とか価値観というものと今起きている問題を照らし合わさない。今までの人生観や価値観をなかなか放り出すことは人間にとって難しいことではございますが、そこはまずゼロにして、フラットにして、今起きている事態を考える。そして、その事態のことも、エピソードではなく、想像ではなく、数字や事実、証拠、今はやっているエビデンスですね、そういったものを頭の中にしっかり置いて、今起きている事実に対してどうしたらいいかを考える。そして、事実を基にして考えるということは根拠があるということなので、しっかり検証できるわけです、自分にとってよいか悪いか。そして、今から自分の老後にとって、これは楽しいか楽しくないか、そういう思考の変え方というのを本で読みました。 まあいえば、子供が3人いるとします。1人は遠くへ行っています。あとの2人は地元に、近くにいます。またこっちの2人の中でも、1人は全く、私が母親でしたら愛想がない。何もしてくれない。もちろん当然です。親は子供のことを思うばかりで、子供から親に何かをしてもらおうとは当然思っておりませんが、地元に2人子供が残っているのにもかかわらず、1人は物すごく大事にしてくれる。お母さん大丈夫、しっかりしてねと。1人は全く知らんぷり。そうなったときに、この本では面白いことが書いてありました。大事にしてくれる子供にお金をあげなさいと。自分が今まで生きてきて、多少なり、10万円でも20万円でも持っているのをあげたいときは、子供の機嫌を取るのではなく、自分を大事にしてくれる子供にお金をあげるのが一番ストレスがたまらない。そして、その子供にとってもよいことだと、こういう極端なことも書いてあったことを読んだことを覚えております。 長くなっておりますが、気力、数字、現実、証拠、そういったものを限定、底力、そこに焦点を絞って、今までの自分の人生観や価値観を取っ払って考えていく、どうしたらいいか。そうするとストレスがなかなかたまらない。 もう一点はやっぱり健康です。健康ということは働くということ。働くということは、一生懸命朝から晩まで矢のごとく働くことではございません。ある程度ゆっくりなスピードでしっかり働く。そして1日のスケジュールを自分で決めることができる。趣味でもいい、地域活動でもいい、そういう働くということが健康寿命を長くさせるということは科学的にも証明されております。 この二つをしっかり取り入れて、還暦を過ぎてからの人生の底力を発揮できるように頑張っていきたいと思いますし、市民の皆様もそうしていただきたいと思いますので、ちょっとお話をさせていただきました。 2番目の項目の、今お話しした二つ目でございますが、シニアハローワークについてという事例がございました。福岡です。就労相談会やインターンシップ、就業体験を企画し、企業を訪問して連携を深める等々のことを行っておりました。本市におきましても、シニア層が働く環境づくりにおきましては、いろいろな環境を整えていると承知しております。 お尋ねします。 本市の60歳以上の高齢者、65歳以上の高齢者の働ける環境づくり、現在の取組をお聞かせください。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  新宮市におきましては、商工観光課、健康長寿課、そしてハローワークなど民間組織が一体となりまして、生涯現役促進地域連携事業を令和元年度より実施してございます。この事業につきましては、おおむね55歳以上の中高年齢者の皆様が能力や経験を生かしまして、年齢に関わりなく働き続けることができるよう各種事業を行っているものでございまして、令和2年度におきましても、就労に関する相談を延べ206件受けておりまして、10人の方が就労に結びついてございます。 シニアハローワークにつきましては、国家戦略特区を活用しまして、現在、福岡市、北九州市で実施されていることは承知してございます。人口規模が異なるため単純な比較は困難でございますが、今後も関係機関と連携しまして、先進事例を参考とさせていただく中、就業機会の確保に努めていきたいと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  さらなる取組を行っていらっしゃるんですね。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 私今回欲張りまして8項目も本当にすごい内容の項目してますので、飛ばしていきますが、お許しください。 次は、高齢者事故防止支援についてでございます。 これはドライバーのドライブレコーダーです。大分県日田市、運転支援機能付ドライブレコーダーを購入した場合、上限2万2,000円を補助する。私は補助をしなさい、補助をしなさいと、先ほどから施策を申し上げておりますが、もちろん財源厳しいのも承知しております。しかし、2年間入って拝見したところ、何かを節約して削減をして、こういった高齢者、子育て、福祉について回していくお金というものをつくれるのではないかという、私なりに思っておりますので提言いたしております。 このドライブレコーダーにおきましては、ペダルの踏み間違い、事故を起こすということですね、テレビ報道でもよくあります。しかし、地方に暮らす者にとって、免許を返納するとかいうようなことは難しい。先輩議員たちが一生懸命デマンドタクシー等々、やっと現実になってきたところでございます。免許を返納して、誰かに頼って生きていくことがなかなかできない地方で暮らす者、バスや電車も時間もない。本当に自分で車を運転していろんな用事をするということが地方に生活する者にとって必須であります。だから、このような事故を防ぐためドライブレコーダー、補助を出したりしているんですね。これに対して、担当課、運転免許証返納できません。かといって運転するのがなかなか危なくなってくるのも事実ではありますけれども、本市はこの取組についてどう思われますか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  大分県日田市のドライブレコーダー購入補助について調べさせていただきました。日田市によりますと、65歳以上の方が対象でありまして、また自家用車であり、使用者の氏名及び名称が運転免許証と同一であることを要件に、ドライブレコーダーのみの機能だけではなく、車線はみ出し警告、車間距離警告、スピード超過警告機能がついた運転支援機能付ドライブレコーダーが対象となっておりまして、上限額2万2,000円を設けて補助を行っているところであります。 和歌山県下におきましても、令和2年度の高齢ドライバーによる人身事故件数は647件となっており、今回日田市が導入した運転支援機能付ドライブレコーダーの事故抑止効果率は出ておりませんが、事故防止の一助になっていると感じております。 いろいろとお話を聞くところによりますと、値段やメーカーも様々であり、品物によっては1万円台から6万円台のものがあり、値段によってはセンサーの未検知や誤作動があり、逆にドライバーが慌てて事故を起こしそうな事例もあり、年々精度は上がってきているものの、まだ100%の信頼度がない状況にあるというふうに聞いております。 いずれにいたしましても、高齢ドライバーの事故防止の観点からも今後情報収集に努めてまいりたいと、このように思います。 ◆11番(竹内弥生君)  今課長おっしゃったように、安心・安全ということがまだ100%保証されてないけれども、いろんな取組をしていく。これからも情報収集のほうをよろしくお願いいたします。 高齢者宅個別訪問についてですが、だんだん時間もなくなってございました。もうじきしたら休憩も入らなければなりません。 高齢者宅個別訪問というのは、これ東京の練馬区なんで、お金があるところなので、なかなか難しい。加齢で心身の調子が乱れたり、虚弱な精神であったり、そして糖尿病を長く患っていたり、そこに管理栄養士、保健師、有資格者を職員として派遣して訪問するという事案でございます。本市にとりまして、有資格者を職員として採用するということはなかなか難しい。これは、国民健康保険法などの改正法が2019年5月に成立して、自治体が医療、介護、健診のデータを横断的に活用できるようになった。今もホームページに出ています新宮市の健康診断してくださいよという、そのデータをある程度活用して、中身を吟味して、そういった困った人たちに訪問をして、健康を促していくという取組でございます。これは簡単でないのは重々承知しております。でも、新宮市も約1万1,000人の高齢者の方がいて、独りでお暮らしの方が増えている。こういった取組もこれから必要になってくると思うんですよ。 センター長、いかがですかね。どう思いますか。短くお願いします。すみません。 ◎保健センター長(福本良英君)  保健センターでは、令和元年度から、40歳から74歳の特定健康診査受診者のうち、和歌山県糖尿病性腎症重症化予防プログラムの抽出基準に当たる方を対象に保健指導等を実施しております。また、個別訪問といたしましては、がん検診等で精密検査が必要となった方などで、結果説明会にお越しいただけなかった方を対象に、結果の説明を兼ねて精密検査の受診勧奨の訪問等を行っており、訪問の中で健康状態を察知し指導、助言するなど、高齢者の方が引き続き長く健康に生活できるよう予防活動を行っているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 休憩の時間となってきましたけれども、どうぞよろしくお願いいたします。 これは言いたかったんですよ。高齢者宅個別訪問につきまして、民生委員の方々は本当に御苦労なされております。ちょっと訪問する際に、頂いたまんじゅうでも、お菓子でも一つ持って行って様子を見に行っていただいている。そういった経費も自分で使いながら、努力もかけながら、民生委員の方々の御尽力されていることは、私は本当に感謝しております。 民生委員の待遇の見直しとかいうことも検討していただきたいと思うんですが、そういった民生委員の方の待遇の見直しについては、どのような議論をなされておりますか。 ◎福祉課長(前地秀高君)  民生委員の成り手不足につきましては、担当課としても憂慮しているところでございます。民生委員の活動費などの待遇については、以前、近畿ブロック都市福祉事務所長連絡協議会から厚生労働省に要望しましたが、今後も要望を継続できるよう県下や近隣市と連携してまいりたいと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  考えていてくれているんですよね、前向きにね。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。 ○議長(久保智敬君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時01分--------------------------------------- △再開 午後2時15分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 引き続き一般質問をさせていただきます。 項目5、子育てについてでございます。 子育てについては、本当に古今東西、また古今東西でございますが、言葉では語れません。子育てというのは時代の流れに沿って様々な状況が変わり、親が子を思う心配はどこまで行っても変わり得ないことで、今必要なことを一つ一つ解決していく。そして、福祉をつかさどる行政にとりましても、子育てにつきましては永遠に続く課題でございます。 いつだったか忘れましたけれども、一般質問の中で世代アプローチをしたことがございます。団塊の世代やバブル世代、そういったものを1回御紹介したことを覚えております。今の団塊の世代というのは1947年から1951年生まれの方ですね。日本経済をリードして、大変な時期に生まれた方。でも、2025年には団塊の世代が75歳を超え、5人に1人が後期高齢者となるという懸念をされている。国は、それに一生懸命施策、県も、我が本市にとっても、高齢社会は、先ほどのところの続きになりますけれども、大変な問題です。 この世代は、五木ひろし、矢沢永吉、その次にポパイ世代、これは団塊の世代からちょっとその後に生まれまして、自由な発想をしようとしていた世代です。これは1952年から1960年生まれ、マクドナルドとかカップヌードルが出たときです。これは玉置浩二とか大竹しのぶさんが生まれたとき。そして、新人類世代、1961年から1965年、これは私も入っております。このときは大阪万博も小さいときに行き、そしてインベーダーゲームなどがはやりました。世界ではベルリンの壁が崩壊。そして1966年から1970年はバブル世代、これは企業が景気に沸いて沸いて、接待会食、接待ゴルフ、接待マージャン、全て時間外労働を受け入れた時代でございました。 女子に関しても、高校を出て、短大を出て、就職をして、そして寿退社をするというのが習わしだった。しかし、このときに、最後のほうですけれども、男性と同じように4年制大学を出て、男性と同じような就職をするということが、この世代の始まりである。そう思うと、女性の社会進出というのはまだまだ年数が浅い。なかなか進まないことだと思います。 そして、就職氷河期世代、1971年から、これは長い、1982年。これは団塊の世代のジュニア、ポストジュニアも二つ全部入っています。悟り世代から草食系世代から全部入っています。この就職氷河期世代につきましては、本当に非正規の仕事しかなく、現在30歳から40代になる非正規社員でしてきた低額の労働賃金で働いている方。そして、5080問題にもつなげますけれども、家にひきこもりされているとか社会現象がたくさんございます。この就職氷河期におきましては、就職氷河期の別枠として、総務建設委員会で市長と当局に提言させていただきましたところ、就職氷河期世代の職員採用枠を広げていただきました。このことは感謝いたしております。この世代はフリーターという言葉が出た時代でございます。 二つに分けますと、30代前半でいいますと、ゆとり教育が導入されている。そういうゆとり教育のところが草食系となっていった。30代後半はポスト団塊ジュニア、ここは就職氷河期真っただ中でございます。この世代は、いろんな時代の風景が混在し、安定志向が高まり、成果主義が取り入れられて、年功序列や、日本が誇ってきた終身雇用が崩れかけていったときでございます。 そして、SNS第1世代、通信手段の変化を経験しております。mixi、コミュニティーがつながり始めた。ポケベル、PHS、これは竹野内豊とか深田恭子さん、小栗旬さん。そして、1983年から2004年にかけまして誕生したのが悟り世代。これは、私たち高齢の者から若者に対して感じることがいろいろ難しい世代でございます。でも、この悟り世代を生んだ、悟り世代の中身はといいますと、物欲、色欲、権力欲、そういったものにあまり関心がない。車に対して欲しいわけでもない。何かブランド物を持ちたいわけでもない。欲望や煩悩をあまり持たずにいるのだなということで悟り世代と名づけられたということです。 でも、悟り世代というもの、1983年から2004年、まだもう少し続くと思いますが、ここが誕生した背景には、バブル崩壊、リーマンショック、リストラ、阪神・淡路大震災、東日本大震災、社会を揺るがすような大きな大きな災害を見て、悟り世代の彼らは、欲望を満たすことより安定や平和を望むようになった。また、この時代は、高度成長期時代やバブル時代の親に育てられたことにより、生まれたときからサービスに満ちあふれていた。様々なものに囲まれて生まれてきた。生まれたときから暮らしに不自由がなかったということも悟り世代をつくった要因だということです。 物やサービスの中で一番大きな社会の変化は、短期間、インターネットサービスです。手軽に様々な情報を入れ、手に入る。昔のように辞書を開いてとかしなくても、スマホ一つ持っていたら何でも情報が手に入る。その多くの情報が一瞬に手に入れられるようになったからこそ現実的な生き方をするようになった。だから、今の青年たちは結構裁判とか、いろんなことを起こします。原理、論理ということを主にします。現実主義なんですね。無駄を省く。インターネットにも依存しやすい。家で過ごすことが多い。自己主張をすることが少ない。ストレスがフリーな生活を求める。面倒事は過程より結果を求める。恋愛の意識が低い。 しかしです。この世代、八方美人で意外にコミュニケーション力が高い。人に合わせるのが実は得意である。なぜかというと面倒な人間関係を避けるためだと書いてありました。亀裂が生まれないように一生懸命うまく付き合うようにする。しかし、中には踏み込ませない、踏み込んでいかない。この世代とよい関係を築くには、プライベートなことは詮索しない。アドバイスは論理的に話す。時間をかけて信頼関係をつくる。達成感を体感させる。順序を踏んで重要な仕事を任せる。1割褒めて9割は改善提案をする。否定してはいけない。難しいですね。 1983年生まれは宇多田ヒカル、今井絵理子、2004年生まれが芦田愛菜。芦田愛菜ちゃんなんて私には全く分からない人ですけれども。こういった世代を順次来て子育てに就くと、本当に答えのないような現実でございます。 項目5、子育てについて。時間がなくなってきました、しゃべり過ぎで、すみません。 家庭における孤立防止のための個別訪問、これも金沢市で、核家族化や転勤によって、訪問する、ボランティアを募って、市民の方に、そして市の中で、ファミリー・サポート・センターで受講してもらって、その人の持っている経験などを1か月に2、3回、2時間だけ訪問して、幼児虐待、そして子育てノイローゼとかいったものを側面から助けるという事案でございます。親子が近所へ行くときとか公園へ行くとき付き添ったり、料理を手伝ったり、経験を話したり、これはゼロ歳から3歳児のいる家庭の場合にこういった事業を行っております。 この事業は、市が考えるところは、やっぱり幼児虐待、社会問題です。幼児虐待や育児ノイローゼ、こういう悟り世代に生まれた、もう一つ前の世代に生まれた、社会が形成した性格が子供を産み育てる、いろんなことの矛盾が起きてくると思います。そういった子育ての側面を補助するためにこういった事業を展開している。 お尋ねします。 新宮市は、こういった子育てについて、どういったことを行われておりますか。課長、ごめんね、短くお願いします。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  個別訪問につきましては、現在行っている事業に、こんにちは赤ちゃん訪問事業という制度がございます。母子手帳発行の手続の際に御同意をいただきました生後3か月の赤ちゃんがいる御家庭を主任児童委員が訪問し、家庭の様子を見させていただくとともに、育児の不安感や負担感を軽減し、子育て支援に関する情報等をお届けするというものでございます。 また、子育てひろばへお越しいただいた際など、気になる様子が見られたお母さんには声かけをさせていただきまして、育児やしつけなど子育てに関する疑問や不安、子供の発育や健康面など様々な相談に随時対応させていただいているところであります。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。子育てにつきましては結構いろんなことに取り組んでいらっしゃると承知しておりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 こんなに残っておりますが、飛ばします。市長に最後、お話も聞きたいですし、すみません。 これは言いたい。独り親の養育費確保支援。 養育費の要る子供の貧困をなくそうと、三田市で2021年離婚した独り親世帯に対する養育費の確保を支援する。独り親世帯は7割が養育費を受け取っていない。これについて、公正証書をまく手続、月々幾ら払ってくださいよという取決めをするための公正証書を作るための手続の補助費です。これは養育費によっても変わってきますが、1万円から3万円までというところで収まる。 そして、私もこれを見て初めて知ったのですが、民間で養育費の不払いを保証するという仕組みがあるそうです。その仕組みの補助に関しても市は補助をするということです。口約束ですね、3万円払うよと言われても、なかなか頂いていない独り親が多い。独り親は大変なんです、精神的にも、育てていくために働くときにも。 新宮市の独り親世帯は、この間教育民生委員会を傍聴して聞かせていただきましたけれども、332世帯、18歳以下の子供がいる家庭は2,083人の子供がいらっしゃる。332世帯の中で、多分養育費をもらっている御家庭の方は、独り親の方は少ないと思います。 これもアンケートを取って、前向きに、こういった公正証書をまくことの手続に対する費用の補助、民間企業への養育費の不払いに対する保証の制度、この補助を考えていっていただきたいと思います。 これは誰でしたっけ、担当課長。課長、これ頼むね、お願いします。養育費ですよ。また担当課のほうにお尋ねさせていただきます。養育費のほうをしっかり、公正証書をまく補助を独り親の家庭にしていただくような仕組みをつくっていただきたいと提言いたします。 見守り事業でも、小学生に端末配布、子供がいないのを操作するのは大変なので、和歌山市が端末を配るということの事業を開始しました。犯罪の抑止効果にも期待していると和歌山市が言っています。これは和歌山電力が受託し、端末を持った子供が基地局付近を通ったり、スマートフォンに専用アプリを入れたら、擦れ違ったりすると位置情報が記録される仕組みだということです。こういったことも、先々にはしていかなくてはならないかなと思うような事案です。IoT、ICTにおける画期的なインターネット、そういう事業のほうです。 バーチャルな世界に入っていくと思うんです。私らが死んだ50年後、50年前、私の周囲に携帯電話なんかなかったので、今なんて携帯電話で何でも調べられる。ということは50年後に車が空を飛んでいるということもあり得ますので、こういった端末を持たせて子供の安全を確保するということも必要になってくるかなと思います。 教育長、すみません、教育長にいきなり指名させていただきます。 子育てについて、私がいろいろ思索しましたこと、ちょっとお考えをお聞かせください。 ◎教育長(速水盛康君)  いろいろな御意見を今拝聴させていただきました。 私たち、この世に生を受けて生まれてきた子供たち、私たちもそうではありますけれども、いかにして大人に成長させていくのか。そのためには、ただ親御さんの責任に帰するだけではなくて、そしてまた、ただ大きくするだけではなくて、主権者としての素養を備えた人格の形成を目指していく、これは教育基本法の柱でもございます。 そういった意味では、私たちの責任の中で、やはり地域総がかりで、今御提案いただいたように子育て支援、あるいは家族支援、あるいはGPS等の例で、御提言いただきました学校支援、そういったものをしっかりと切れ目のない行政施策というんですか、そういった切れ目のない行政の施策の支援が必要ではないのかという、そういう御提言として受け止めさせていただいたところでございます。また御参考にさせていただきます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 すみません、担当課の課長、御答弁してくださいねと言っていたので、さらっとお願いします。要らん、もう、かまん。ごめんね、すみません。ありがとうございます。 人口増の取組は、次回一般質問させていただきます。すみません、時間がなくて。これは私の反省するところでございます。しゃべり過ぎ、題目の多過ぎ、気をつけます。 黒潮公園のあずまや、提言させていただいて、熟慮を重ね、予算を計上していただいています。完成はいつ頃になるか、そこだけさらっと、課長、お願いします。黒潮公園のあずまやでございます。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  議員お尋ねの件ですけれども、現在は工事に入るための必要な手続等を進めている段階にあります。現時点で完成予定等についてお示しすることができませんけれども、私どもといたしましても、地域の皆様に一日でも早い御利用をとの思いで進めてございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、項目8、市長の政治姿勢を問う。 市長、あと4か月で3期12年の任期も終えようとしていますね。 大きな災害も経験しましたし、庁舎、そして文化ホール、そういった福祉、医療、介護、いろんな建物をしっかり確保した。文化ホールももう見えてきております。市長にとって、この12年間を振り返り、どんな思いでやってきたか、まずお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  本当にあっという間の12年間でありましたが、2009年の平成21年に48歳で就任させていただきました。ちょうど時代のタイミングというんですかね、いろんな大きな、例えばこの庁舎でありますとか市民会館の老朽化の中で、それの建て替え、新築、少子化の中、旧市内の四つある小学校を2校にするという三つのビッグプロジェクトが、私の就任する前の年、平成20年につくられた新宮市の総合計画でそれが打ち出されました。私がそれを引き継いでやってきたという形であります。 就任させていただいて2年目のときに、100年に一度と言われる紀伊半島大水害の発生があり、落ち着くまで2年ぐらいかかったりとか、それに神倉小学校、王子ヶ浜小学校の建設も並行して行われたり、その後この庁舎、いよいよおかげでもう間もなく完成して、10月3日にオープンの式典ができる運びとなった図書館と市民ホールの文化複合施設、これについては、議員御承知のとおり結構強い反対意見も多くある中、本当に議員の方々、また市民の方々に支えていただいて何とか完成の運びとなりました。本当にこの12年間、いろんな方々に支えられて、また特に優秀な職員に頑張っていただいて、市長として働かせていただいたことに、本当に心より感謝してありがたく思ってございます。 ◆11番(竹内弥生君)  そうですね、小学校の再編とか新庁舎の整備とかいろいろございましたものね、本当に。先般、出馬表明もされました、市長。防災面や少子高齢化、そして福祉、医療、介護、全ての面で本市が抱える様々な問題はまだまだ山積みでございます。これに対しまして、今後活気あるまちづくりをつくっていくために、市長の、これからどのような考えでやられていくか、お答えください。 ◎市長(田岡実千年君)  4月の下旬に新宮市長4期目の出馬を正式に表明させていただきました。この3期12年でそういった新宮市の総合計画を、特にハード事業、いわゆる箱物が完成しました。当分こういったハード事業はもう予定されておりませんので、これからの新宮市の年回りというんですか、さっき言ったタイミングは、行政が本来行っていく福祉でありますとか、市民の命を守る防災を強くしていく。また、教育、また医療、介護、そして新宮市の経済の活性化、そういったソフト事業を落ち着いてやっていく時期かなというふうに考えてございます。 本当に新宮市、すばらしい自然に恵まれて、歴史、また文化もいろんなところから褒めていただけるぐらい、海外、外国の方からも本当に感動していただけるようなすばらしいまちでありますし、人情も大変すばらしいというふうに、よそから来た人にも特に言っていただける、本当にかけがえのないすばらしいまちでございます。このまちに住む我々が、みんなが日頃から元気で心豊かに暮らせるまちというのを、その思いで進めて、これからもいきたいと思います。 市政は市民のためにという思いで、まちづくりの要となる市の職員、優秀な職員がこの理念を持って一生懸命頑張れば、必ずすばらしいまちになるというふうに思っておりますので、今後はそういったソフト面でしっかりと行政の役割を果たしていければなというふうに思ってございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございました。 ハード面からソフト面でございますね。市長のこれからますますのリーダーシップを期待します。 そして、担当課の課長、すみません。出していたのにちょっと飛ばしまして、次の一般質問で頑張りますので、よろしくお願いいたします。 それでは、議長、11番、竹内、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(久保智敬君)  以上で一般質問を終了いたします。--------------------------------------- △休会について ○議長(久保智敬君)  以上で、本日の議事日程は終了いたしました。 この際、お諮りいたします。 議会運営の都合により、明日6月17日から6月23日までの7日間休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(久保智敬君)  御異議なしと認めます。 よって、明日6月17日から6月23日までの7日間休会とすることに決定いたしました。 以上により、次回の本会議は6月24日午前10時から会議を開きます。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(久保智敬君)  本日は議事日程のとおりその議事を終了いたしましたので、これにて散会いたします。 △散会 午後2時41分...